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330  ずっと疑問に思っていたのですが、予備自衛官と即応予備自衛官の運用上の違いはあるのでしょうか?
 訓練日数が多いだけだと思っていたのですが、どうもそうではないと聞いたので・・・・・・。
居眠り将軍

  1.  予備自衛官も即応予備自衛官も、共に元自衛官から希望者を募集する自衛隊の予備役です。
     両者の違いは、招集時に就く業務と、訓練日数、その他待遇等です。

     予備自衛官は防衛出動にのみ招集され、主に後方支援や警備などの非戦闘業務に従事します。定員は3自衛隊合わせて47,900人(陸46,000人、海1,100人、空800人)で、自衛隊編成定数の外数となっています。招集時の配置部隊指定はありません。
     なお、予備自衛官については、即応予備自衛官の導入によって元自衛官からの応募人員が減る可能性があることなどから、一部を民間人から公募する新制度の導入が検討されています(陸自限定)。今年から始まる中期防衛力整備計画で正式決定される見通しです。

     一方、即応予備自衛官は陸自のみの制度で、防衛出動・治安出動・災害出動に招集され、常備自衛官と共に戦闘業務を含む第一線部隊で運用されます。各師団・旅団のコア部隊(連隊長・中隊長・本部要員等の基幹要員を常備自衛官とし、残りを即応予備自衛官で充当する部隊)に配置されます。訓練日数は予備自衛官の5日/年に対して30日/年と長く、支給される手当等も高額です。

     両者の待遇等の違いについては、下のURLが参考になるかと思います(静岡地方連絡部のHPより)。

    ・http://www.fuji.ne.jp/~jsdf-siz/jsdf24.html

     新しい『防衛計画の大綱』では、陸上自衛隊を9個師団・6個旅団体制とし、定員16万人のうち145,000人を常備自衛官、15,000人を即応予備自衛官で充当することになっています。
     現在、第4師団(福岡)、第6師団(神町)、第7師団(東千歳)、第12旅団(相馬原。空中機動旅団)、第13旅団(海田市)が即応予備自衛官を導入しており、総定員は5,000人ほどとなっています。
     今年から始まる中期防衛力整備計画では、第1師団(練馬)、第3師団(千増)、第5師団(帯広。旅団に改編)、第8師団(北熊本)、第10師団(守山)、第2混成団(善通寺。旅団に改編)に即応予備自衛官が導入されます。これにより、即応予備自衛官の総定員は10,000人(平成17年度末見込)となります。
    ブラック・タロン

  2.  ありがとうございました。
     つまり、有事の際には即応予備は最初から第一線に投入されるのにたいして、予備は出動した部隊の穴埋め、ということですね。
     実は進学したら予備自衛官に志願しようかな、と思っているのですが、手当は大したことないです・・・・・・やめようかな。
    居眠り将軍


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