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既出でしたら、すいません。 ソビエト連邦の指導者は、なぜ書記長なのでしょうか? 書記長って、そんなに高いポジションだとは思えないのですが。 ツカドン |
- 旧ソ連を含む多くの社会主義国で共産党(労働党などの名前で呼ばれているものも含む)での権威は絶対的なものであり、共産党が国家及び政府を指導するのを前提としていたからです。したがって共産党のトップである書記長(その前は「第一書記」と呼ばれていた)が実質的な国家指導者というわけです。そもそも、社会主義国の共産党は日本の自民党と比較にならないほどの権限、組織を持っており、社会のあらゆる分野において指導・統制を行う巨大官僚機構と考えた方がよい。
ただ、公式的な国家元首は最高幹部会議会議長であり、ブレジネフ時代、首相をコスイギン、最高幹部会議会議長がポドゴールヌイ、党書記長がブレジネフという、トロイカ体制を取っていましたが、外交儀礼の場では元首が国家を代表する立場になり、ブレジネフにとっては面白くない。そこで、ポドゴールヌイを引退(失脚?)させて自分が最高幹部会議会議長の地位を兼ねるようにしてしまったことがあります。
アリエフ
- 平凡社の百科事典(こればっかり)に拠ると、
書記は王,権力者のもとで,秘密 secretum にあずかっているという点をとらえてsecretaryという語も用いられるようになった。狭義の秘書の意のほか,イギリス,アメリカでは大臣・長官の呼称にもなっている (大臣にあたる語としては,補佐役を意味する minister もある)。また,かつてのソビエト連邦共産党中央委員会書記長,国際連合事務総長などの職名は secretary‐general と呼ばれる。
ということで大臣的な意味合いがあるのだと思います。辞書でも書記・選挙で選ぶ党の指導者とあり、секретарьが書記で、генральный секретарь・書記長、госудрствнный секретарь・(アメリカ)国務長官。
バトゥ
- госудрственный секретарь・(アメリカ)国務長官、でした。
バトゥ
- 丁寧な回答、ありがとうございました。ソビエトの政治機構や、書記長の言葉の意味なども分かり、大変、参考になりました。
ツカドン
- ゴミです。
民間会社でも、日本ではあまり聞かない肩書きにCompany Secretaryというのがあります。これは社長秘書ではなく、会社のお金一切合切を仕切っています、という大変偉い人です。経営の意思決定ボードの一人とみて間違いなく、よいしょしておいて損はないです。
SHI