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第2次大戦中のドイツには、国防軍とSSがいましたが、民間人が徴兵された場合、どちらに配属されるのでしょうか。 どなたか教えてください。 かすた |
- 国防軍です。
まなかじ
- 組織のことは苦手なのですが、徴兵されたら国防軍で、(武装)SSのほうは志願ばかりということは無いと思います。アーマーモデリング誌連載『SS最貧師団列伝』でも何回も「強制的に徴兵して部隊を編成した」なる記事が出てきますし、手元に無いのですが芝健介『武装SS』講談社の中でも、国防軍との間で兵役年齢男子の取り分で争いがあったと書かれていました。
バトゥ
- しもた、「大戦中」か・・・(^^;;;
まなかじ
- いや、それが戦前においても志願だけでは不人気で人員が集まらず、「国防軍勤務扱いになるよ」などと巧言を弄して集めた、と書いてあった記憶があります。
バトゥ
- 情報どうもありがとうございます。
しかし、徴兵されておきながら元SSだから軍人恩給なしってのは、何だかかわいそうですね。
かすた
- 両方です、徴兵区分は両者とも重複していますので、分捕り合いです。1942年春にヒトラーは武装SS師団「プリンツ・オイゲン」と「フロリアンガイエル」の新設を承認し、同年秋に武装SSに対して無制限の師団編成を許可しました。この頃から補充兵の不足は決定的となり、徴兵に頼らざる得なくなります(第9師団「ホーエンシュタウフェン」は編成当初70%が徴兵)。また皮肉なことに、死亡率が高く反キリスト教的な武装SSを忌避する風潮が全国的に広がり、1943年には各地区のSS募兵事務所に志願する者は激減しました。これ以降、志願兵もほとんどは強制的に入隊されられた者となってしまったようです。ちなみに強制入隊は様々な手段を使って各地で行われており、その粗暴なやり方がSS部内でも物議を醸しました。ハインツ・ヘーネ著「髑髏の結社SSの歴史」(フジ出版社)がありましたら購入をお勧めいたします。日本人にはちょっと理解し難い奇怪とも言うべき複雑の上にも複雑な組織・権力機構、世界観が極めて詳細に記述されています。
チャッピー