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いわゆる「カンプグルッペ」とはどの様な編成単位なのでしょうか。装甲大隊と装甲擲弾兵連隊、それに各種支援部隊を組み合わせたタスクフォースのように思えるのですが、資料の裏づけが得られません。「パイパーカンプグルッペ」とか「カンプグルッペグデリアン」等呼称や単位にも違いがありますし。 また、発音は「カンプグルッペ」「カンプフグルッペ」どちらが正しいのでしょう?たしかにfが入っているのですが、発音するのかどうかドイツ語の知識が皆無なので・・・ あまりに基本的な質問ですが、長年の疑問ですのでどうかよろしくお願いします。 k-mine |
- 発音は、カンプ(ふ)っつーかんじです。
プのあと、息を抜いちゃう。
カンプグルッペは、日本軍でいう支隊ですね。
その場に応じて臨時に編成されるものですから、大きさもさまざま。
戦車を含まないカンプグルッペもありますし、バルジでのパイパーカンプグルッペなどは並の一個機甲師団よりたくさんの戦車を持っていたはずです。
まなかじ
- 学研のWW2シリーズのVol.9「アルデンヌ攻勢」の真中の
おり込みに、パイパーをはじめとするLAHの戦闘団のことが
書いてあります。本屋さんでのぞいてみればいかかでしょうか。
バウアー中尉
- 前線の司令官が命令して、本来の編制とは違う臨時混成部隊を編成し、戦況に即応する機能を持たせる方式が、それだと思います。諸兵種混成で、レベルは師團規模もあれば、聯隊規模もあると云った具合です。ドイツ軍のみならず、他の陸軍でも使用されている模様で、米軍の聯隊戰闘團も、これに似ているのかなと類推します(米軍については多少こころもとなし)。英軍は戦争になるたびに、あちこちの大隊を寄せ集めて旅團を編成するので、なんとなく似ているようですが、獨軍のような柔軟性があったかどうか、?です。旧陸軍は、日清戦争時代から、指揮官の名前を冠した「○○支隊」を前線で臨時編成しては、迂回作戦や側衛などに使用していましたが、歩兵聯隊に他部隊の歩兵や他兵科部隊を増強配属した規模のものでした。時代が進むと、旅團、師團規模の支隊もできた模様です。作戦記録など読むと、師團長は隷下の歩兵聯隊を以て2箇の支隊を編成し、左右に分進せしめ、云々とあったりします。(最近のムック本では、カムプグルッペを「戰闘團」と訳す例が多いようですが、やはり旧陸軍式に「支隊」としてほしいなー、と個人的には思っています。お国が違うので、ちょと無理か)
あるめ
- ドイツ語の「pf」は「p」が上下の唇を閉じを勢いをつけ息をはきながらで開けるのにたいし、下唇と上の歯をくっつけて勢いよく息を出します。「f」の口の構えで「p」と発音する感じです。音としては気の抜けた「p」になります。
このあたりは、ドイツ語のCDつき入門書が2000円未満で売っているのでそれを買うことをおすすめします。
そうすればドイツ語では「w」が英語の「v」にあたり、「v」が基本的に濁らず「f」と発音するがdivisionなどの外来語は「ディヴィジオーン」と濁ったりすることも分かります。
いおーじま
- ↑皆様ありがとうございます。のどに刺さっていた骨が取れた感じです。これからは「カンプ(ふ)グルッペ」と呼ぼうかと思います。
それにしてもレスの速さにびっくりです。
k-mine
- 場合によってはケンプフとも読まれていますね。
ただ、読みとしてはカンプが一般的でしょう。
あえて(ふ)を付けた方が分かりにくくなるかも知れませんよ。
かすた
- >6
ケンプ作戦集団は、ケンプ将軍が指揮していた軍団以上軍未満の部隊に対して与えられた名称だと思いますが・・・。
それと、カンプグルッペは、正しくは日本陸軍の「支隊」よりも広い範囲に適用できます。
日本軍の支隊は大隊以上旅団以下の部隊の組み合わせですが、ドイツ軍のばあいは中隊規模のもあれば一個師団まるまるカンプグルッペに含んでいるものもあります。
まなかじ
- >7 すると、やはしカムプグルッペは「戰闘團」の訳がよいですね。
あるめ