基本的には、「司令官」以上の幕僚として置かれていたと考えて良
いでしょう。「司令」には幕僚たる「参謀」は置かれていません。

「役割や分担」に関しては、それこそ「参謀がなんたら」とかそ
の手の本を読めば概要は分かろうと思います。ただ「分担」に関し
ては、各司令部内において先任参謀を除く各参謀は主務事項が定め
られ、主務内容に応じて「砲術参謀」とか「通信参謀」のように呼
ばれていました。当然、その名前が主務事項を示すわけですが、現
実としては主務事項しか分掌しないというわけではなくて、司令部
の事務として必要な事項は、その参謀の術科専門外であっても担当
することはありますし、また作戦立案などにおいては別段このよう
な主務事項とは別に分担などを決定していた模様です。

今泉　淳

補足です。

>「司令」には幕僚たる「参謀」は置かれていません。

ほとんどの場合これで問題無いのですが、特別陸戦隊令かなにかに、これに反
する例が載っているはずです。確か定員表も示されていて、二つの付表中、一
方が司令官が置かれている場合、もう一方が司令が置かれる場合で、いずれの
場合にも幕僚たる参謀が置かれていたはずです。

今泉　淳