294 |
中東各国(イランを含む)の軍隊は国勢に不相応なぐらいに装備が充実している様に思えるのですが、やはりアラブ人の気質とかにも起因するのでしょうか? 豆腐ヨーカン |
- あれは、不安定な国際情勢及びに国内情勢に起因するだけかと思います。軍備と民族性は、あまり関係ないでしょう。日本だって戦前は、国勢に不相応な強大な軍隊を保有してました。
ツカドン
- まず第一にオイルマネーで金があること。
対立するイスラエルもアメリカとの関係から強大な軍備を保有していること。
そして、対立要因の主な一つが宗教なもんだから、妥協が容易に効かないことなど。
中東は今でも、いつ戦争が起きてもおかしくない、世界有数のホットスポットですから。
勝井
- >2 オイルマネーで金があること
中東の軍事大国全てがそうではありません。シリアなんて油田は少ない。エジプトもさほどではない。ただ、第4次中東戦争の頃までアラブ諸国が連合してイスラエルに対抗していたときは、サウジなど裕福な国からの金銭的援助があったわけだが。それに、石油産出国がオイルマネーを豊富に得られるようになったのは、OPEC(石油輸出国機構)ができ欧米のメジャーに対して発言力を持つようになってから。
ただ、戦後、アラブ対イスラエルの対立やアラブ民族主義の台頭があり、この地域が重要資源を産出することもあって、米ソの代理戦争の場になってきたこと、そして先進国から武器が大量に流れ込んだことが、これら各国の軍備増強の最大原因でしょう。さらに、イスラム教もシーア派とスンニ派に分かれ、各派の中でも更に分裂していたりする。70年代後半以降、この地域でイラン革命を端緒にイスラム原理主義が勃興し、アラブ対イスラエルの図式に変わってイスラム内部の覇権争いのようなことが絡んできているから、対立は解けそうに無い。
ただ、この辺がイギリス殖民地であった頃も部族対立は生じていたわけです。駱駝に乗って鉄砲持って部族同士の小規模な戦闘行っていたのが、今や戦車乗ってミサイル持って国同士の総力戦に変化したわけで。
アリエフ
- あとアメリカの対ソ封じ込め政策も関係します。イスラム革命前のイランが強力な軍備を持っていたのは、ソ連の南下を防止するため米国が大量の軍事援助を行っていたから。しかし、イランが完全に反アメリカになってしまったため、イスラム革命の輸出を押さえるべくアメリカはイラクに肩入れする。その結果はご承知のとおり。
アリエフ