それは字義の通り英国の軍、国軍だからです。
かっぱ

その昔、国王の招集に応じて地方領主が手勢を引き連れて集合した軍隊が、
英国陸軍のルーツとなっているために、「王室の陸軍」でなく「英国の陸軍」
となっているという説を聞いたことがありますが、真偽のほどはわかりません。

この説が正しいとなれば、「キングス」とか「ガード」とか付いた連隊は、
江戸時代の「旗本」や「親藩大名」に似た由来を持つ軍勢がルーツになって
いるのでしょうか。
SAW

手元の旺文社新英和中辞典引いてみたら、the Royal Army（英国陸軍）と載ってました。また、英国防省のサイトを見ると陸軍がArmyとあるのに対し、海軍、空軍はRoyal Navy, Royal Air Forceとなっている。
ちなみに、Royal Academy（王立美術院）とBritish Museum（大英博物館）はともに１８世紀半ばに創設されたが、前者が王立となっているのは当時の国王ジョージ三世によって造られたからだそうで。
推測だけど、海軍や空軍は艦艇、航空機といった機械設備が重要な要素を占めるし、それらが元々イギリス王室によって拡大整備されてきたという意義を重視しているからでは？イギリスの国有財産制度と王室との関係が気になる所だが。
あるいは海軍の場合、ほとんど海賊といってもいい私設の海軍・艦隊が王室の権力によって、国軍として統合されていった歴史があるからではなかろうか？
ともかく、かなり歴史的な事情があるのだろう。ロンドンのど真ん中にスコットランドヤードがある国だからな・・。
アリエフ

皆さん、ありがとうございます。
英国防省自ら使い分けているということはきっとかなりな事情があるのかもしれませんね。
TETSU29

　かなりの事情なのか、行き掛かりなのか、
英国陸海軍装備展示会は、正式名称をRoyal Navy and British Army Equipment Exhibition(RNBAEE)と言います。
もともとはRoyal NavyとBritish Army別々の装備展示会だったのが、１９９０年代に合併したかららしいのですが、
UK Equipment Exhibitionとかにならないで、両者の名前をくっつけるだけと言うのが、
歴史（由来、いわれ）を重んずるイギリスらしいです。
便利少尉

英国海軍をして“王立海軍”と言う場合は、それはロイヤルではない海軍の存在があるからに他ならない。
今でこそ同一であり英国海軍をして“王立海軍”である、と言う常識が長い英国軍史上必ずしも常識では無かったと言う事実と、
英語で言う“王立陸軍”は確かに「英国陸軍」であっても、英国陸軍の総てが王立陸軍ではないのもまた同じく事実です。
そして現「英国」王室とは世界最古の歴史を誇るものであるという現実が総てを物語っています。

叛徒共に何故ロイヤルを冠さねばならないのか？と言う一種の愚問に対しての返答は、
寧ろ剥奪されてしかるべき、と言うものであって、私には自明に思えますが。
かっぱ

統一された国軍としての英陸軍の起源は１６世紀に遡りますが、かなり込み入った経緯があるそうです。第二次大戦当時の英陸軍では、戦車部隊は王立戦車軍団にまとめられていて、また王立電気工兵という戦車の支援部隊があるなど、ｒｏｙａｌ（王立）を冠した組織が色々とある。おまけに近衛（英語でどういうのか知らんが）を冠した組織もあってややこしい。そもそも、ｒｏｙａｌを冠した組織、機関（軍以外のものも含めて）って、最近でも新たに造られたりするのだろうか？この辺の事情について解説しているような文献、資料ってありませんかね？
アリエフ

＞そして現「英国」王室とは世界最古の歴史を誇るものであるという現実が総てを＞物語っています。

具体的に、どの位古いのかご教示をお願いします。

SAW

＞８　ちょっと調べてみたが、英国王室の歴史は１１世紀半ばにまで遡る。ただし幾つもの王朝があるが、姻戚関係が維持されているわけだから、これらをひっくるめて一つの王室と考えるならば千年近く継続していることになる。実質的に国家支配の実権を握っていた君主を「王室」と捉えるならば（したがって日本の天皇家は除外）、エチオピアのハイレ・セラシェ亡き今、これより古い王室はちょっと思い当たらない。
アリエフ

アリエフさん、ご教示ありがとうございます。
欧州の場合、王族や貴族が国境を超えて姻戚関係を結んでいますので、事態が複雑ですね。
現英国王室ウインザー（ハノーバー）朝の祖先は、１７１４年にドイツから渡って
きたとか。
ＳＡＷ