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旧ソ連諸国には内務省軍と言うのがいくつか存在しますが 内務省軍はいったい何をするための軍隊なのでしょうか? ツェッペリン |
何処までも“軍隊”であることが求められた組織です。
法律論では警察の場合、警察官は個人が執行単位であるのに対して
軍隊では部隊がその最小単位となります。
ところが警察軍は巡査で構成されている軍隊ではなくて
部隊に通常、警察作用が付与されていて
あくまで警察というよりも何処までも軍なのですが、
最も強大な警察力としての位置付けから主管を内務省におきます。
(通常)軍というものが対外関係の中で存在しているのに対し
警察軍とは対内国的、自国の主権の内部に活動が制限されています。
他国の主権に対して制限を加えないものという訳です。
この様な観点からは本当は国外へは軍隊の派遣より
警察の派遣(警察作用の行使を意味するので)の方が不味いのですがね・・・
欧州の各国にも同種の作用はありますが、
それは憲兵隊(MP、軍事警察機構とは違う)に置かれています。
内務省軍と(通常)軍の違いとは
単に内向きと外向きの国防体であるという訳です。
つまり逆説的には軍を外務省軍的に理解すれば判りやすいでしょうか?
外国人(外敵)に対して当たる軍に対して内国人(内敵)に対して処置する警察軍、
というようにそもそもの管轄が違う、という訳です。
(国内に軍隊でなくては対処し得ない治安不定要因がある、ということ)
というのが一般論で、旧ソ連諸国においての独自性については判りかねます。
かっぱ