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戦中米軍は京都、奈良みたいな歴史的価値のある都市には爆撃しなかったと聞いてて結構感激してたのですが実は京都は原爆攻撃のために爆撃し無かったって本当ですか? 犬 |
でも、米国の場合、日本文化のファンがいて、その学者の意見がある程度、軍の意向にも影響し得た、そういう点ではうらやましい限りだし、当時の日本では考えられないことです。日本なら、非国民、売国奴、スパイ、ありとあらゆる罵声とともに無視されるでしょう。無視されるだけならまだしも、そんな奴はこうしてくれるってわけで、召集令状が来たのではないでしょうか。
奈良・京都を爆撃対象から外したと聞けば、「そうか、よかったな」と答え、実はとっておいたんだよ、と聞かされれば、「そうだろうな、そんなもんだよ、戦争は…」と答える、これでは不誠意ですか? でもこれが真実だと思いますが。
藤縄
山に反射した衝撃波が繰り返し街を襲うため、
より効果が大きくなるということです。
この条件からいうと、京都はもっとも理想的な目標都市でした。
原爆の目標都市には、
京都・広島・新潟・小倉が候補として挙げられ、
後に京都・新潟は除外され、長崎が加えられます。
新潟が候補から外されたのはB-29の航続距離の問題からですが、
京都が外されたのは、スチムソン陸軍大臣が反対したからです。
「国宝級の建築物が多く存在するから」というのが反対の理由ですが、
占領後の日本の世論を考慮した、というのが本音ではないかと思います。
米軍がこれらの目標都市を通常攻撃しなかったのは、
・原爆の破壊力を確認するため(実用実験)
・原爆の被害を最大限にするため(デモンストレーション)
などといわれていますが、
「どうせ全部ぶっこわれるのだから、焼夷弾を落してももったいない」
というような心理もあったのではないかと想像しています。
どんべ
下手に攻撃を加えたら、十分な威力観測ができないという判断じゃないでしょうか?
勝井
で、同書によれば、「アメリカは歴史遺産を守るために京都を空襲しなかった」は全くの出鱈目だそうです。原爆の候補地だったので空襲を免れただけ、というのが真相だと書かれてました。
また、この出鱈目は、アメリカの宣伝により定着したものではない、とも書かれてました。何事も美談に仕立て上げてしまう戦後の日本マスコミが作り上げた伝説だそうです。そもそも、京都を空襲目標から外すようアメリカ政府に進言したと伝えられるウォーナー博士自身、「自分はそんなことを言った覚えはない」と断言してるのだとか。また、アメリカ公文書館を隅から隅まで探しても、そのような指示を命じた書類は見つからないのだそうです。
この本は、記述が具体的で、しかも出典も明示されてるので、内容はかなり正確だと思われます。一読をお薦めします(本来なら内容を全て紹介したいのですが、ちょっと無理があるので、これで勘弁して下さい)。
ツカドン
片
当時の京都って、軍事的にはどういう位置付けだったんでしょう?
京都にそんな大規模な軍需施設があったんでしょうか?
勝井
アリエフ
終戦後それを利用してアメリカ合衆国の軍隊は
日本人を感動させる作戦だと
うちの中学校の先生が言っていましたが?
富嶽
どうしても本土空襲というと、生産拠点の破壊みたく捉えてしまっていたようです。
ご教授深謝。
勝井
京都が戦略的に重要な場所だということを知り驚いてます。てっきり、爆撃しても無意味だから被害を免れたと思い込んでいたので。
そこで質問です。京都同様に文化的に貴重だから空襲を免れたと言われる文化都市として、他に鎌倉、奈良、金沢があげられます(これらの文化都市には、ウォーナー博士に感謝する記念碑が建立されてるんだそうです)。これらの都市には、爆撃の目標となるような軍事施設、軍需工場などはあったのでしょうか?
ツカドン