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182 ”文民統制”という制度ができたのはいつ頃でしょう?

  1. 文民統制(civilian control)とは、狭義には軍事組織の上級の地位を文官が占め職業軍人をコントロールすること、広義には、軍隊に対して民主的な統制を加える機構を設けて、軍事を政治のもとに置き、専門職である軍人による政治支配を防止する原則を言います。
    広義で捉える場合、建国以来、公選によって選ばれた大統領を軍の最高司令官とするアメリカ合衆国など、近代憲法を持つ国は大抵、文民統制が行われていることになり、ナチスドイツやソ連でも、軍の最高指揮権がそれぞれ総統、共産党にあり軍隊組織を従属させていたものと考えれば、形式上は文民統制が行われていたことになります。
    ところで、戦前の日本の場合、軍部の統帥権独立の主張により文民統制は機能しなくなっていましたが、大日本帝国憲法では「統帥権は天皇にある」とし、軍は天皇の輔弼機関とされていました。職業軍人でない天皇が軍の最高指揮権を持っていたわけだし、法学者の美濃部達吉のように、統帥権は天皇の編成大権にまで及ばず、軍隊の編成や軍事予算決定は内閣の輔弼するものとする説を主張した人もいます。統帥権独立により軍部のなすことに内閣総理大臣も口を出せないとするのは、相当な拡大解釈であり、大日本帝国憲法が必ずしも文民統制を全く想定していなかったのではなかったのです。しかし、軍部の独走を許した反省から、日本国憲法第66条第2項において、「内閣総理大臣およびすべての国務大臣は文民でなければならない」としています。したがって、防衛庁長官は現役の職業軍人(自衛官も含む)であってはならないとするのが、一般的解釈です。
    アリエフ

  2. おおざっぱに言うとフランス革命が契機となって
    民主共和主義の普及と共に“伝播”して行きました。

    そもそもの直接の起源はルイ13世期のフランスにあります。

    詳しいことはその内に。
    かっぱ


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