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159 何かの本で、米軍の暗号解読班は日本海軍の暗号は解読できたが、陸軍の暗号は殆ど解読できなかったと書いてあった気がするのですが、ほんとですか?
孫介

  1. ほんとです。

    しかし、日本陸軍のやることは硬直化してワンパターンなので、より程度の低い諜報手段でも簡単に意図が読めること、また、米軍担当正面では米側は常に戦力の局所優位を保持できたこと、故にその必要性が薄かったということもあるのかもしれません。

    また、与太話の類でしょうが、たまたま解読できても日本人にさえ難解な陸軍用語の壁に阻まれて翻訳不能だったとか(笑)
    まなかじ

  2.  「情報戦に完敗した日本」という本と新人物往来社の「太平洋戦争情報戦」という雑誌を読んだところでは、陸軍の暗号もだいぶ解読されていたようですよ。もちろん、解読できなかったものも多々あったようです。この件に関しては後者の本が参考になると思います。
    tomo

  3. 私の知っている限りでこの点で一番参考になるのは「過信の結末」秦郁彦 中公文庫 です。文庫本で手に入りやすい点もいいところです。
    舞弥

  4. タイトルは「錯誤の結末」だったかな、、、?
    記憶だけで書いてるので、、、。
    舞弥

  5. ↑の本、確かに参考になると思います。

    さて、余談なのですが。吉村昭の「深海の使者」にドイツ大使館〜日本間で
    通信したいのだが電話でなんとかならないか?というハナシが出てきます。
    で、解決策として、たまたま鹿児島出身の武官がドイツ側におったので、日
    本側にも鹿児島出身者を用意し、早口の薩摩弁で会話をした。という事です
    が。
    takukou

  6. ↑それ事実なのでしょうか? 暗号に関する本(講談社ブルーバックスだったかな?)で、大戦中のアメリカ軍が敵に傍受されないよう、インディアン(NATIVE AMERICANと言うべきか?)の特定の種族の人間同士で、その種族語を用いて交信させたという話を読んだことがあり、よく似ているなと感じたもので。
    アリエフ

  7. 小説中の事ですが、多分事実であると思われます。
    この手法が最初に用いられたのは昭和14年に開かれた天津会議の時で
    あったそうです。

    実は、米国もドイツ大使館から発信された国際電話を盗聴しており、最
    初は全く見当が付かなかった様ですが。アリエフさん御指摘の様に、イ
    ンディアン語作戦?ではなかろうかと推察し、鹿児島出身のアメリカ国
    籍を持つ日本人に解読させます。
    この辺のエピソードは涙無しでは語れないので、一読をお勧めします。
    takukou

  8. なるほど、初めて投稿したのですが、たくさんの人に親切に答えて下さり、非常にためになりました。ありがとうございました。
    孫介

  9. >さて、余談なのですが。吉村昭の「深海の使者」にドイツ大使館〜日本間で
    >通信したいのだが電話でなんとかならないか?というハナシが出てきます。
    >で、解決策として、たまたま鹿児島出身の武官がドイツ側におったので、日
    >本側にも鹿児島出身者を用意し、早口の薩摩弁で会話をした。という事です
    >が。

    山崎豊子「二つの祖国」(NHKの大河ドラマ「山河燃ゆ」の原作)に、これを
    題材にしたと思われる描写があります。ちなみに、実際に日本とドイツの会
    話をしたのでは、「武官」ではなくて外務省の事務官と大使館員でしたけど
    ね。

    今泉 淳


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