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127 現在世界では使用されていない核兵器の排除方法はあるんですか
ふかやま

  1. 現在、核軍縮のための戦略核兵器の解体が米ソ両国で行われています。冷戦後の緊張緩和に伴い、あまりにも多くなりすぎた核兵器の量を削減するため、START(戦略兵器削減交渉)に基づきIAEA(国際原子力機構)の監視下の下、実施されています。
    主な解体作業を簡単に述べると、
    1 核ミサイルからの核弾頭の分離
    2 核弾頭から爆薬の核燃料(ウラン又はプルトニウム)を抽出
    3 抽出された核燃料を安全な状態で貯蔵、又は民生用に使える様に加工して使用
    4 分離されたミサイルの解体、推進剤の除去
    5 この他、解体に伴い生じる核廃棄物の処理、貯蔵
    といったものです。核燃料の抽出、加工、核廃棄物の処理にはかなりの危険を伴うと共に高度技術を必要とします。このため、資金不足のロシアは日本を含む西側各国の資金・技術援助に頼りながら、核燃料処理・貯蔵施設の建設を行っています。
    抽出されたウラン等の核燃料は、民生用の原子炉で使える様に加工して使用するか、固形化するなどして安全な所に貯蔵します。例えば、軍事用のプルトニウムを加工して民生用原子炉の主力である軽水炉で使えるMOX燃料にしたり、ガラスで固形化したりします。また、ミサイルの推進剤には有毒な物質が含まれているので、特別のプラントで処理したりしています。ミサイルの外殻は爆破処理するようだけど。技術関係詳しい方、フォローお願いします。
    (参考)
    http://www.glocomnet.or.jp/cnfc/pl17/pl15.html
    アリエフ

  2. 余談だが、この核兵器解体によりプルトニウムがだぶついていて、高速増殖炉(ウランを燃やしながらプルトニウム燃料を作り出すものだっけ)の必要性が薄くなっているとか。
    アリエフ


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