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108 誰でも、ぐるぐる回れば目をまわしますが、3次元でこれを繰り返す飛行機乗り。訓練次第で何とかなるもんですか。それとも飛行機乗りは何か特殊な能力を持った人しかなれないもんでしょうか。
こん吉(弟)

  1. 確かメルダースは酔う体質で、戦闘機乗りになりたい一心で訓練に耐えたと読んだ記憶があります。現代はともかく当時の機体なら気力次第でどうにかなったのかも知れませんね。そういえば山本五十六も最後まで船酔いしたとか。

    sparviero

  2. 現代のファイターパイロットでも最初は酔う方がいるそうです。
    車酔いがひどい人でも自分で運転すれば割と大丈夫なように、
    慣れちゃったもん勝ちではないでしょうか。
    まぐまぐマグロ

  3. いくらベテランのパイロットでも、飛行機の旋回のとき空間自律失調(バーティゴ)を起こし致命的な事故につながることがあります。上下の感覚がわからなくなったり、地平線が頭の上に見えていても、その方向を下だと実感できないためにパイロットがパニックを起こしてしまうといったような恐ろしい現象です。旋回運動の多い戦闘機や軽飛行機のパイロットでたまにある。
    アリエフ

  4. クルマに酔う人でも自分が運転している時には酔いません。パイロットも同じで自分で操縦している時には全然平気なのに後席に乗っている場合には散々だそうです。そういうのも関係してるんじゃないでしょうか。
    MD

  5. ↑某所で「F4の後席はゲロゲロ」ってありましたね。車でもそうですけど、動きを予見して視線や頭の方向を準備できる操縦者と、振り回される一方の同乗者では随分違うでしょうね。

    sparviero

  6. バーティゴについて少し。バーティゴが起こるのは旋回ではなく視界が最も大きな原因です。これは訓練で克服出来るのではないでしょうか。
    操縦者は空中での自機の姿勢を、機体と地平線の関係を目視する事によって認識しています。人間の感覚はGのかかっている方を下だと感じてしまうので、あてにならないからです。どんなに旋回をしようとも、地平線が見えている限り操縦者には自分の姿勢が分かります。ですから地平線の見えない夜間や悪天候、雲の中など視界が悪い時にバーティゴの危険があるわけです。
    視界が得られないとき体の感覚は簡単に錯覚を起こすので、そんな時はひたすら計器に合わせて飛ぶしかなく、それを普通にやっているのが計器飛行なのですが、訓練が出来ていないと水平飛行をしているだけでも案外あっさりバーティゴに入ってしまう事があります。計器訓練をほとんど行っていなかった大戦中のパイロットの手記にも時々出てきます。この間のケネディJr.の事故原因もこれだと言われています。自分の感覚に逆らって計器の方を信頼し続ける事に耐えられなくなって、自分で機体の姿勢をおかしくしてしまうのです。
    ただ、自分の姿勢が完璧に把握出来ていても、やっぱり気分が悪いときは悪いですから、バーティゴは酔いとはまた違った問題かもしれません。自分が操縦していないと酔うというのも確かにあります。

    宇宙ステーションに人間を常駐させているロシアでは、飛行士に宇宙酔いの訓練をさせるそうです。2秒に1回転する椅子に目をつむって座り、首を振り子のように大きく左右にふりながら15分間(!)耐えなくてはいけないそうです。宇宙飛行士の毛利さんも最初はこれが苦手だったそうですが、こんなハードな条件でも耐える能力は訓練によって確実に向上するらしく、ロシアにはそのノウハウもあるそうです。

    もしも戦闘機を飛ばそうと思ったら、他にも色々要素があって選ばれた人達でないと難しいかもしれませんが、軽飛行機でも良いのなら自転車に乗れれば大丈夫。あとは訓練次第です。
    MITTU

  7. バーティゴの解説ありがとうございました。そうか、視界が関係するのか。潜水艦乗りにもバーティゴが起こるという話を読んだことがある。
    アリエフ


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