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二次大戦中のドイツの国号は「ワイマール共和国」のままだったのでしょうか?教えて下さい あるて
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- いわゆる「ワイマール共和国」とは国号ではなく、第1次大戦でドイツ帝国が崩壊した後、ドイツ中部の小都市ワイマールに招集された議会によって審議され、1919年8月に公布されたドイツ共和国憲法(ワイマール憲法)が実施されていた期間(ナチスの政権掌握まで)の政治体制の通称です。
アリエフ
- (補足)ワイマール憲法は伝統的な自由や平等の保障に加えて、全ての人々に人間らしい暮らしを保障する社会権の考え方を大幅に取り入れており、当時、世界で最も民主的な憲法と言われていました。反面、非常時に大統領が国民の基本権を制限できる非常大権の規定があり、ワイマール体制の末期、政治が混乱すると、この非常大権がしばしば行使されました。
アリエフ
- それなら、正式にはどう呼ぶんだろう?「ワイマール共和国」を「ドイツ共和国」、「第三帝国」を「ドイツ帝国」、もしくは両方ともただの「ドイツ」、それとも他に何らかの名称があるの?
いんとう
- そういえば、ドイツは「帝政」への移行を宣言していた訳ではありませんよね。憲法に関しても、例の全権委任法によって、憲法を改める内容の法律であっても、国会の承認なくとも発布可能になったというだけのはず。ちなみに当初四年間の時限立法だったこの法律、1937年にさらに四年間延長されたとのこと。もっとも、その後のことは残念ながら私は知りません。
なんでや?
- 1933年にナチスが政権を取り全権委任法でワイマール憲法の効力が無くなっても、この憲法自体は廃止されていないので、憲法に基づく正式国名を国号とするならば、引き続き「ドイツ共和国」だったということになります。しかし、ナチスは33年に「第3帝国」を、39年には「大ドイツ国」を国の呼称としているので、こちらの方が実質的な国号と言えるかもしれません。
正式国名、呼称とややこしいが、我々が普段イギリスと呼んでいる国の正式国名も「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」という聞きなれないものだったりします。
アリエフ
- ちなみに、正式名称は1871年から1945年まで一貫して「Deutsches Reich」つまりドイツ帝国だそうです。
なんでや?
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