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一木支隊などの支隊、というのはどの程度の部隊をどのように扱うときに呼ぶのでしょうか?
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- 歩兵(あるいは戦車)連隊を基幹として工兵、砲兵等の諸兵科を配属した部隊(今風に言えば連隊戦闘団)が、自らの所属する師団と離れて独自行動をする際の呼び名が支隊です。
- ↑書いてから気が付いたけど違う。もっと規模が大きい場合も小さい場合もありますね。ノモンハンの安岡支隊は戦車2個連隊基幹、おまけに母胎は師団ではなく戦車団だし。
- 「支隊」って、どちらかといえば正式な編成ではなく、現場での間に合わせ的な呼び方だと思います.ガ島戦では、一木大佐の支隊が約900名ですから、およそ歩兵1個大隊相当.続投の川口支隊は、少将が指揮する連隊+なにがしかの編成だと思います.日本陸軍の編成は歩兵でもまちまちですが、昭和16年の新発田連隊では1個分隊50名、1個小隊150名(3個分隊)1個中隊320−500名(2−3個小隊+中隊直属員)となっております.大隊以上になると、歩兵砲やら馬匹世話やら自動車隊やらが加わり、もっと複雑になるようですd
- ↑確かにその通りで、「支隊」というのはあくまで臨時的な意味を持ちます。建制とか戦闘序列というのは天皇の名の下に定められたものなので変更は簡単にはできません。しかしそれでは現実の作戦上融通に欠けるために、現場の軍司令官あるいは師団長の権限での編組も可能です。「支隊」というのもその例で、師団から一部の兵力を抽出して独自行動をとらせる場合の物です。普通は1〜2個連隊を基幹とする場合が多いのですが、一木支隊のような大隊を基幹とする例もありますね。下で「小さい場合も」と書いたのもそれを思い出したからです。
- ところで「1個分隊50名、1個小隊150名(3個分隊)」というのは何か根本的に違っているような気がするのですが?
- 軍曹が指揮する分隊は10名前後の兵で構成されて、訓練時に内務斑としてイロイロ私的制裁とかあって、少尉が3ー4個分隊を指揮して小隊を構成し、中尉が3ー4小隊の長で中隊という戦闘単位なんでは?
- ↑↑1個分隊50名というのは、書いた当人も、「多いな」とは思います.でも、実家で見つけた新発田連隊編成表と小隊ごとの集合写真を見ると、たしかにそのくらいの人数がいるのです.「普通」はどんな人数なのでしょうね?dg
- また、秋にでも、行って当時の資料を調べてくるつもりです.
- >現場の軍司令官あるいは師団長の権限での編組も可能です。
要するに軍隊区分なわけですよね(日本陸軍でもそういう用語があるの
かは良く知りませんが)。
今泉 淳
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