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ルーズベルト大統領が死去した時、天皇の意向で日本政府から弔文が出されましたが、その文面はどんな内容だったのですか? ウェムラ |
- 鈴木貫太郎総理の談話として同盟通信社が配信した弔文であると思われます。
大意は次のようなものでした。
「ルーズベルト大統領は優れた指導者であり、今次大戦での米国の奮闘も彼の指導力に負うところが多いので、米国民が彼の逝去を悼む心情はよく理解でき、私も心から弔意を表する。
ただし、今後も戦争は継続されるので、日本が引き続き徹底抗戦していく」
原文については、日米関係・終戦経緯・鈴木貫太郎等を扱った複数の研究書や資料集に収録されています。
『日米関係資料集』(東京大学出版会 1999)にも収録されていたと記憶していますが、同書なら中規模以上の公共図書館なら大半のところで所蔵しているはずです。
はつゆき
- >1
もちろん「…日本が…」→「…日本は…」です。申し訳ありません。
はつゆき
- 1> ありがとうございます。
図書館でも調べてみます。
ウェムラ
- ↑↑2の回答者です。
申し訳ありませんが、私の記憶が間違っており、『日米関係資料集』には収録されていませんでした。同書の文書収録は原則として時系列ですが、「カイロ宣言」の後はいきなり「ポツダム宣言」になっていました。
このため、別の入手しやすい資料集を探してみたのですが、ご指摘の談話を収録しているものは絶版書ばかり。鈴木貫太郎の伝記類も絶版が多く、一般向け読み物には要旨はのっていても全文があるかどうか・・・
とりあえず、現役本?(音楽用語なら「現役盤」で通じるので・・・)では
立石優 「鈴木貫太郎 昭和天皇から最も信頼された海軍大将」
PHP研究所(PHP文庫)ISBN4-569-57376-2 2000年刊
にはこの談話について記載があるようです。
はつゆき