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701 太平洋戦争の時代における日本軍の大本営を初め官僚等の組織は一般人の戦争に対する動揺を配慮して?か、戦果を半事実で発表したり、軍組織の行動を暗黙で完全秘密にしていたと記憶しています。
まして兵隊の方が家族に宛てた手紙の内容までチェックが入る程、その軍秘密の厳守が厳しかったと言われています。
ただ、不思議に思ったのはあの神風の一任者(関行男大尉)が特効待機している日に報道通信員の方のインタビュ−を受けて(俺はOOの為に行くのではない・・・)と個人の思いを答えたとなってますが、それ程、機密が外へ漏れるのに神経を尖らせていた大本営がなぜ、そんなマスコミの立ち入り、まして特効をしようとする人物に会話をする事が安易にゆるされてるのか?が気がかりでした。詳しい方おりましたらお願いします。*航空関係の話しとは事成りますが宜しくお願いします。
非国民
非国民

  1.  一言でいえば、特攻は秘密ではなかったからです。
     国民が特攻を支持し、特攻を志願するように、敷島隊等の特攻部隊は可能な限りショーアップされました。計画決定以降、最後の出撃まで、報道班員は各搭乗員の「適切なコメント」を取るためにしばしば接触していたようです。その中で、搭乗員が絶対報道されるはずのない本音を道班員にもらすことは、ありそうなことだと思います。
     http://ww8.tiki.ne.jp/~hidekun/7B.htm
    に、敷島隊の特別攻撃を報じた新聞記事があります。当時の雰囲気がよくわかると思います。
    カンタニャック

  2. >兵隊の方が家族に宛てた手紙の内容までチェックが入る
    日本だけでなく米英含めどこの国の軍隊も必要に応じて手紙の検閲はやってますよ。
    ノルマンディ作戦のように、上陸直前まで作戦開始の時間、目標地域、部隊の状況などほぼ完全に秘密にしておかなくてはならない作戦はごく当たり前で、情報漏洩に非常に神経尖らせてます。
    アリエフ

  3. いわゆる大本営発表の事を考える時、これは修辞法の問題なんじゃないかと思う時があるんです。
    それはどんな事実をどのような言葉を用いて表現するか、という事で、「事実の歪曲」というストレートな話とはまたひとつ違った側面があるように思えます。

    たとえ話で恐縮なんですが、十九年の秋に製作された映画「雷撃隊出動」の前半をざっと見るだけで、
    ・最近大規模な機動部隊決戦が闘われ、戦果もあったが味方の損害も大きく母艦部隊は陸上で兵力再建に努めている。
    ・飛行機の再装備は極めて遅れている上に、飛行機が再装備されても失われた優秀な搭乗員の補充は望めない。
    ・今や雷撃隊は昼間強襲よりも夜間空襲を主体とした訓練を重視している。
    ・部隊の転用により要地防空がおぼつかない。
    ・南洋の物資不足も深刻である。
    ・現地住民は特に宗教面では必ずしも日本化を歓迎していない。
    といった前線の事情がそれなりに正確かつわかりやすく物語化されています。
    厳しい現実を伝えるか、隠すか、という事よりもその報道宣伝が何を目指して行われているか、という事が問題であって、厳しく悲惨な現実を伝えたからと言って国民に対して誠意ある対応をしているとは限らないように、ある種のフィルターが掛かっているからと言って、それが犯罪的な欺瞞行為であるとも限らないのではないか、などと時々考えたりするんです。

    BUN


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