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旧海軍にはギンバイというものがありましたが、一方、海自ではダイエットのために朝食を抜く隊員もいるそうです。 そこで疑問に思ったのでが、昔の水兵さんは、ちゃんとご飯を食べさせてもらっていたのでしょうか、一日何カロリーぐらい摂取していたかご存知の方がいらしゃいましたらお教えください。 中村 |
- 昭和19年版海軍要覧(財団法人海軍有終会編)によると、兵・下士官の基本食1日分のカロリーは3373〜3564KCalということになっていました。
便乗質問です。
同書によると、月の各旬あたりの調味料は次のように決まっていました。ここで黄双とあるのは何なのか、ご存知の方はご教示下さい。
豆150g 麦粉150g 醤油750ml 酢50ml 植物油70ml 凝脂35g 味噌750g 塩55g
白砂糖(日額)35g 黄双210g
マイソフ
- しっかりと食べてますね、もうちょっと少ないかと思っていました。
それから黄双(きざら)は砂糖の一種です。
中村
- ああっザラメなのか。ありがとうございます。長年の疑問が解けました。
マイソフ
- 時期や場所によるのでしょうが、私の知り合いは、「海軍は飯が良い。」と海軍に入ってたお兄さん(戦後は海上保安庁にもおられたとか)に言われて海上自衛隊に入隊したそうなので、総じてそれなりのレベルだったのではないでしょうか。
SAW
- 駆逐艦などの小型艦では、長期航海の後半部で食事の内容が貧弱になってしまうようなことはあったそうですが。
SAW
- 帳面上は充分なカロリーがあっても、同じ味の同じ献立が毎日延々と続くためすぐ飽きてしまうようです。「ギンバイ」には腹が減ったからの盗み食いではなく、単調な食生活のなかで普段と違う物を食べようとする努力(?)の意味もあったのではないかと思います。
ささき
- >6
いやあ、献立は結構工夫されているんですよ
単に海軍の場合は、士官と兵では食物の質が違った訳で(士官は良い物食ってる)これを現場レベルで不満を感じさせない程度に融通するための手段がギンバイ等の行動だったのだと言えるのではないでしょうか。
SUDO
- 旧海軍のギンバエは、隠れて酒宴をする時の、お酒とサカナになる何か、であった場合が多いみたいです。ご飯は規定どおり三度三度食べるので、夜勤者には夜食が、戦闘中あるいは演習中には戦闘食が滞りなく配給されていたので、あまり量に不満はなかったのではないでしょうか。
あるめ
- ギンバイは娯楽だったんですね、皆様いろいろとお教えいただき有難うございました。
中村
- >9. ギンバイは娯楽だったんですね
坂井三郎氏の何作めかの空戦記録と併せると、随分痛くて命懸けの娯楽もあったもんだと思われる。
strafe
- 自己補足>10.
坂井三郎氏の初期の著作では、ギンバイは9.のいう「娯楽」を思わせる書き方がされている。
ところが中後期の著作では、ギンバイで揉めてあわや銃殺沙汰になりかけた顛末が記されている。
同じ人が同じことについてこれだけ違うことを書いているのだから、一統に「娯楽だったんですね」と結論付けず、もう少し調べることを薦める。自力で。
strafe
- 高橋孟 著 「海軍めしたき物語」「海軍めしたき総決算」新潮文庫
の一読をお薦めいたします。
主計兵として太平洋戦争に参加した著者の海兵団入営から終戦・復員船勤務までの海軍生活を描いた本で、主計兵の日常がよくわかります。
ギンバイやデッコの事も書いてあります。
戦記モノとしては勇ましい所は全然なくユーモアとペーソスに溢れ大変面白い本です。
既に読了していたらごめんなさいです。
キー67
- ↑ この本、もと光人社からでていて、お隣にいらしたもと横鎮の主計特務士官(烹炊)が面白がって読んでおられました。境遇が自分と良く似ているのだそうで。その方は多少古手のほうで、古き良き海軍の生活も知っていて、司令部の洋食(和食は専門の職人を雇用)つくりの指揮をとっていたとのこと。
たいへん昔に青島(まえの都知事)さんの主演でTVドラマにもなったので、NHKライブラリに行くと見れるかもしれません。
あるめ
- ↑訂正: おうちに帰って実物を見てみたら、光人社は思い違いで、新潮社1979( 1st ed.)でした。当時はこの版形の本がはやっていたのですね。
あるめ