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映画「史上最大の作戦」のカラライズ版ビデオを友人からもらって 見たのですが、何回見てもかっこいいなあと思う登場人物にドイツ軍の 「マルクス将軍」というメガネ親父将軍がいます。足をわるくしている ような歩き方や、自分が図上演習で負けたことがないと豪語していたり、 なんかD−DAY当日が誕生日でケーキ切っていたり、印象に残るキャラ だったのですが、この人の正体、一体どういった人物なのでしょうか? まるき |
- すこしノルマンディ戦史をたどれば出てくる名前ですが、1893年6月6日生まれでノルマンディ戦当時は第84軍団長(大将)、侵攻当初に色々と対処しますが6月12日ヤーボの攻撃を受けて戦死。
バツ
- 取り合えず、手元に原作がありますのでそこから分かる範囲でお答えさせて頂きます。
エーリッヒ・マルクス中将は、連合軍の上陸したノルマンディ地区の防衛を担当していた第7軍隷下の第84軍団(司令部:サン・ロー)の司令官です。
6月6日が誕生日で当時53歳、どちらの足かは分かりませんが義足だったようですから、映画版はそれを再現していたのでしょう。
原作には図上演習で負けたことがないと言う描写はないようですが、ノルマンディ上陸当日に行なわれる予定だった演習では、ノルマンディに上陸する連合軍側を担当する予定だったそうで、本人も連合軍の上陸地点はカレーではなくノルマンディと予測していたようです。そのせいもあるでしょうが、いち早く上陸作戦の開始を見抜き連合軍の空挺降下が始まった段階で上級司令部に警告を発しています。
ノルマンディ戦前後の経歴はわかりませんが、ノルマンディでの行動を見る限り優秀な指揮官だったようです。
それとここからは記憶モードの余談ですが、後にヒトラー暗殺計画に関与した為、逮捕・処刑されたように思います。
若葉印
- ああ、回答を書いている間にすでにお答えが出ていましたね(^^ゞ。
失礼しました。
若葉印
- 『ラスト・オブ・カンプフグルッペ』に経歴が出ていました。
バツ
- マルクス中将は参謀次長を務めたことがある俊英でしたが、ヒトラーの前の前の首相であるシュライヒャー将軍(レーム粛清のさい暗殺)と仲が良かったため出世の道を閉ざされました。「図上演習に負けたことがない」のは事実かもしれません。ルーゲの「ノルマンディのロンメル」にマルクスとロンメルが会うシーンがありますが、ルーゲはマルクスを「独特の話し方をする」と言っています。元帥に中将が話す話し方ではなく、この若造め、と言う自身満々の話し方だったのではないかと思います。
マイソフ
- ありがとうございます。しかし、将軍を演じた俳優さんは
なんかノリノリだったですね。
まるき
- バルバロッサの原計画を作ったのもこの人でした(凄い)。
バツ