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レイテ沖海戦のオルデンドルフ艦隊の戦艦がスリガオ海峡海戦で徹甲弾をほとんど撃ち尽くしてしまったという説と、まだ一海戦可能な量が残存していたという説の両方を聞きますが、どっちが正解でしょうか? ニルス曹長 |
- ・・・類似話と憶測(に、なるかどうか?)
日本海海戦の追撃戦で、「残弾ナシ」と連絡が上がってきて砲撃を断念した。
ともありますが・・・後日、弾庫には無かったけど、砲側には揚弾してあって・・・まだ、攻撃可能だった!?と判明しておりますが・・・
・・・あるいはこの場合「徹甲弾」は無かったが、別のはあって?計算上は、一海戦可能な量が残存していたが、命中しても、その効果は期待出来ない。・・・という上級指揮官の見解とか・・・?
sinn
- 『世界の艦船1999年10月号増刊「第2次大戦のアメリカ戦艦」』によれば
オルデンドルフ艦隊の戦艦は6隻ですがそのうち西村艦隊に対し有効な射撃ができたのは
新型のMk.8レーダーを搭載したウエストヴァージニア、カリフォルニア、テネシーの3隻であり、
より旧式のMk.3レーダーを搭載したミシシッピ、メリーランド、ペンシルヴァニアは
目標探知ができずほとんど弾丸を消費していないとされています。
つまり6隻のうち3隻はまだまだ徹甲弾を残していたわけです。
私も詳しいことは知らないのですが「まだ一海戦可能な量が残存していた」という説はここから来ているのではないでしょうか。
スリガオの夜戦では頼りにならなかった3隻ですが
昼戦になれば16インチ砲8門、14インチ砲24門はかなりの脅威となりえるでしょう。
ちなみにこの本によれば前者の3隻が撃った砲弾は合計225発、ミシシッピ、メリーランド2隻で20発、ペンシルヴァニアは0だそうです。
針坊主
- 付け足しですが上記の本によればスリガオ海峡海戦時の米戦艦徹甲弾搭載量は
「任務上、陸上射撃用砲弾を重点的に搭載していたため」
「徹甲弾の搭載数は定数の20パーセント」とされています。
これを砲弾最大搭載数の20%と考えると
一門あたり100発と考えて(この仮定が一番自信なし)
Mk.8レーダー搭載の3隻で主砲32門、つまり主砲弾3200発保有、徹甲弾は640発となります。
この3隻の砲弾消費量は225発ですから、まだ初期搭載量の半分は残っていたかもしれませんね。
「ほとんど撃ち尽くしてしまった」わけでもないように思えます。
それでもその残弾は毎分2発撃つと6分半でなくなるのですから十分な量とは言えないのかもしれませんが。
針坊主
- 1>
細かいことですが「残弾ナシ」で追撃を中途で断念したのは、ウル山沖のときの村上戦隊では?
山奥の人
- 5> あ゛〜っ! そのとうりで〜す f^_^;
sinn
- 話が更にずれますが、ウル山沖で、日本艦隊を率いていたのは上村彦之丞提督だと覚えていたのですが、村上提督だったのでしょうか。
山家
- >6・・・7月14日0425 ウラジオ艦隊発見。0505現認。
上村提督!旗艦出雲以下3艦と、敵ロシア以下3艦との海戦である。
0523 距離8400mにて、出雲8インチ砲、殿艦リューリックへ射撃開始。
0552 旗艦ロシア、グロムボイ離脱
ロシア、グロムボイ回頭
0630 リューリック航行不能。旗艦ロシア、グロムボイ再離脱
0700 ロシア、グロムボイ再回頭、再再離脱。日本艦隊、追撃開始・・・
19ノットで追走、一時間半後!・・・
・・・参謀長より黒板「残弾ナシ」
と、こんなところでしょうか?(汗)いやあ最近,マイHDは不調、CPUは時代遅れで・・・ちなみに>追走一時間半後!参謀長より黒板「残弾ナシ」
この正確な時間は知りませんデス。
sinn
- 6>
その通りでございます。面目次第もございません。
山奥の人