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ツーロンで自沈したフランス艦艇群ですが、これらは艦隊として組織されたものなのか、それとも残存艦を糾合しただけの雑多な集団なのかどちらなのでしょう? 司令官の名前と共に教えていただけませんか? 烈風天駆 |
- ツーロン艦隊の司令官は海軍大将ジャン=バプティスト・ド・ラボルド(Jean-Baptiste de Laborde)です。
フランス語なのでわたしには読めませんが、必要なことはここにあると思います
http://www.netmarine.net/forces/operatio/sabordage/
まなかじ
- 航空戦史シリーズ「第二次大戦海戦小史」によれば、当時そこにあったのは外洋艦隊と第三地区、海軍方面部隊の2つみたいです。ド・ラボルド提督は前者の司令長官です。開戦時にも大将で、西部地域司令部の長官でもありました。
ちなみに、彼は強烈な反英主義者で、そのため、ダルラン提督からの連合軍への投降命令をヴィシー政府の裏付けがない命令という理由で無視した前科があります。まあ、大抵のフランス人は、殊に海軍軍人は反英的だったとは思いますが。なにせ、両者の確執は歴史的に長いですし、何より、降伏直後、昨日の味方なのに躊躇無く攻撃されてますから。
40年9月のイギリスと自由フランス軍によるダカール攻略に対して増援の部隊を送ってますし、キチンと機能していたと思います。何より、オラン等で手酷く叩かれてから艦隊が自沈するまで、結構間が空いていますし、再編成するには十分かと。
それに、前掲書の編成を見ると、かなり纏まった戦力だと思います。開戦以来、無傷の戦隊もあるでしょうし。
tomo