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山下英一郎著 「SSガイドブック」194ページ第33 SS所属武装擲弾兵師団シャルルマーニュの紹介文に「・・・志願者には仏領インドシナからの者や、フランス系ユダヤ人(!)さらには日本人まで含まれていたという・・・」とあり驚きました。フランス人義勇兵は知っていましたし、日本人と言うのもまだ分かるのですが、ユダヤ人が親衛隊に入隊したのはどう言う事でしょう。この本にはそれ以上のことは無く、詳しい事情は分かりませんでした。連合軍かレジスタンスの工作員として入ったのか、あるいは自分がユダヤ人であることを知らずに入隊したのかも知れません。この人の入隊理由とその後どうなったかをご存知でしたらお教えください。 もぐら号 |
- この「日本人」というのは、「日本国籍を所有するフランス人」という意味ではないのですか?
なかがわ
- ナチス要人がユダヤの血を引いているのは
余り珍しくないようです。
空軍のミルヒ元帥がユダヤ人だったとか
武装SS第6SS歩兵軍団長ヴァルター・クリューガーSS大将も
警察将官系の人ですがユダヤ人が家系にいたとか。
(ということは弟のフリードリッヒ・ヴィルヘルム・クリューガーSS大将も?)
フランス系ユダヤ人ということは
アフリカ戦線のガザラ戦で捕虜になった
ケーニッグ将軍の自由フランス軍の出身なのかもしれないですね。
ななし
- 日本人に関しては全然情報無です。謎の日本人。
うーん、複雑な事情があるようですね。フランス、オランダ、ロシア人の親衛隊員は反共とかで集まって、ナチスが勝利した場合はそれなりの利益があるのだのだろうが、ユダヤ人はナチスに協力しても得る物は無く、それどころか身元が判明すれば処刑される恐れがあるのに不思議だなと思って質問しました。同じユダヤ人でも高官になるものと収容所送りになる者、この運命の分かれ道はどこにあるのでしょうね。
もぐら号
- ナチス要人だけでなく、ドイツ人にとって先祖にユダヤ人がいるということは珍しくありません。もちろん、ナチス関係者はそういう事実があったとしても必死に隠そうとしていたわけだが。ただ、ユダヤ系の血筋を引いているということと、現にユダヤ人である(ユダヤ教徒である)ということは区別して考えなくてはならない。ナチスのユダヤ政策においても、こうした区別が徹底されていたのか疑問はあるが。
アリエフ
- 蛇足ながら。民族的にユダヤ人であることと、ユダヤ教の信徒であることは一致しません。ユダヤ人として産まれながらも後にキリスト教に改宗した人も大勢おります。19世紀末から20世紀はじめにかけて活躍した作曲家のグスタフ・マーラーもユダヤ人の両親のもとに生まれましたが、ウィーン国立歌劇場の主席指揮者になるためにはキリスト教徒であることが決められていたので、あっさりと改宗しています。当時のヨーロッパでは、一部の成功した一族以外はかなり悲惨な状況のようでした。今では想像できませんが、ヤダヤ人同志であってもあまり連帯感なども感じられません。ユダヤ教徒はユダヤ教徒としか結婚できませんので、先祖に改宗したユダヤ人がいても不思議ではないでしょうし、ナチスの迫害の対象とされるには何分の1以下の血などの既定もなさそうですので、純粋なアーリア人ではないが、という人間がかなりの割合で存在したことは確かでしょう。
オンブー