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映画「地獄の黙示録」でヘリ部隊(空の騎兵隊)がワーグナーの曲を大音量で 流しながら制圧攻撃を行なっていましたが、これは映画の演出で近代戦争で 戦場(戦闘中)に音楽を流した例は実際にはないのですか? ベリアル |
- 昔観たクリント・イースウッドの映画(第2次大戦中、金塊をゲットする
しようとドイツ支配地域に少数で進む映画)でも、シャーマン戦車が音楽を
流しながら戦闘をするシーンがあり、気になってます。
ベリアル
- ↑「戦略大作戦」(1970)ですね。怪しげなティーガー(たぶんT-34改造)の出てくるやつ。
豪華キャストにふざけたストーリー、悲惨さばかり強調された最近の戦争映画には無い面白さがありました。
ちなみに撮影はすべてユーゴスラビア、エキストラもユーゴ軍兵士でした。
本題。
Ju87がサイレンを鳴らして恐怖をあおったのは有名ですが、たぶん音楽などはかけなかったと思います。的になるだけですから。
しかしイギリス(スコットランド)が戦場でバグパイプを鳴らしながら戦うシーンを映画で見たことはあります。
昔ならともかくWW2の頃に本当に戦場で使われたのでしょうか?
Jabo
- 心理戦の一種として、スピーカーで敵の戦意を無くし投降を呼びかけるためのメッセージを流すことがありますが、その時に音楽も使われたりします。
余談ですが、戦場ではないけど、法的には未だに戦争状態である朝鮮半島の軍事境界線では、韓国側から北朝鮮に向けて音楽とメッセージをかなりの音量で流しています。メッセージの意味はわからんが宣伝放送であることは確か。
アリエフ
- 朝鮮戦争でヤールー川周辺で中国軍の大部隊が米軍に夜襲をかけたとき、中国軍はチャルメラ鳴らしながら士気を煽って闘ったそうだけど、こういうのは音楽には入らないのでしょうか?
アリエフ
- 「史上最大の作戦」で空挺部隊が占拠した橋に救援に赴く英特殊部隊がバグパイプを鳴らしながら行進していたように思います。隠密行動を旨とする特殊部隊が鳴り物入りで行進してどうするんじゃ、と思ってましたがライアンの原作にもこの下りがありました。
便乗になりますが、こんな場合に音楽を奏することはあるのでしょうか?
山奥の人
- ↑ スコットランド由来の聯隊は、行進時にバグパイプを吹奏するのが伝統らしいです。たいへん士気が鼓舞されるのでせうね。野戰でも指揮官がスコットランド人聯隊ここにありと、わざと吹奏させる場合があるのでせう。
大昔は、軍樂は鼓笛の吹奏で部隊が歩調を合せ前進するのに不可欠だったのですが、今は分列行進か、禮式令の規定にあるか、それ以外は士気鼓舞の目的で指揮官がワザと命令するのだと思います。
戦闘中に音楽をラウドスピーカーで流すのは、これは指揮官の私物命令ですね。普通の部隊でそれをやると、その部隊は全体が頗るヘンという印象が強くなって、観客に尋常な状況ではないねーと云う暗黙の前提を強いる効果大です。
あるめ
- 1>.2>.その曲は、軽やかで美しい、ボッケリーニの『メヌエット』だったかと。
SHI
- 1>.記憶が定かでありませんが、昔見た、当時のニュース映画で、ドイツのオランダ侵攻のさい、空挺部隊を乗せたJU52が飛んでいるシーンのBGMにワーグナーの例の曲が使われていたような気がします。案外、「地獄の黙示録」のアイデアになったのではないでしょうか?(素人考えですけど)
けーくん
- 素人考えですが、あのシーンはベトナムの米軍にナチスのイメージを重ねるための演出だと思ってましたが。怪しげな琴の音色にドラが鳴ったら日本、ワリキューレがかかったらナチス、というのがハリウッドのステレオタイプですし。ブルースブラザースとか(笑)。
アナーキャ
- >9
空中騎兵と、天駆ける馬に乗って戦死した戦士の魂を導くワルキューレを掛けたんだと思います。記憶モードですが、ワルキューレの騎行は帝国陸軍落下傘部隊の活躍を伝えるニュース映像でもBGMとして使われていたはずです。
sharman
- 突撃ラッパは音楽になりませんか?
ちはや
- 回答ありがとうございました。
どーやら実際には無いみたいですね。(録音した曲を機械で流したのは)
そーいえば「史上最大の作戦」でバグパイプを鳴らすシーンがありましたね。
昔、TV番組でバグパイプを鳴らしている者が敵兵に遭うと自らスカートを
めくり(ノーパン)己のガンと勇気を見せ付け、あっけに取られる敵兵の
スキを付き逃げる。という説明を見たことがあります。
>9
言われてみれば映画でドイツ兵がワーグナーを聞いているシーンは、よく出てきますね。
以下ゴミ
漫画ネタですけど、全速で敵部隊に向かっている戦車内で「エンジンが悲鳴をあがています」
「かまわん。俺にはワレキューレに聞こえる」という会話シーンがありましたが、
これは作者が「地獄の黙示録」や昔のニュース映像に影響うけたんだろうなーと思いました。
ベリアル
- あの映画のお陰で一般的なワルキューレのイメージがかなり固定されてしまいましたね・・・ワーグナーもミリタリーも好きな私は複雑な気持ちです。
Take
- 11> 喇叭譜は命令伝達の機能を持った信號の一種なので、一般的に云う音楽に意味を拡大できないのではないかと思います。
12> その漫画のセリフを考えた作者のセンスに脱帽。
あるめ
- 話が逸れますが。
むかしの劇映画やニュース映画では、飛行シーンで「ワルキューレの騎行」を使うのは定番であった、と大先輩の航空ファンに聞きました。
それを知っていたので「地獄の黙示録」でも、「おお、お約束」としか感じませんでした。
さらに話を逸らしますと。
数年前の英国兵器展示会のオープニングに、ワルキューレとローエングリン第三幕への前奏曲が使われていたと、野木敬一氏が軍事研究のレポートで書いていましたね。
英国なのになぜにワグナーと野木氏はいぶかしんでいたようですが。
まあどちらも勇壮な曲で兵器展示会にはふさわしいと思いますが。
便利少尉
- スコットランド竜騎兵連隊は湾岸戦争にもバグパイプを持ちこんでたのを確認してます。(確認情報)
しかし、戦闘中に吹奏したとは思えません。休息中ではないかと思います。
ちなみに米海兵隊はM60戦車の中でメガデスかけながら戦闘してたらしいです。(こちらは未確認)
こわもてカーン
- 日本の映画でも、「ビルマの竪琴」で石坂浩二率いる小隊が村内で歌を披露している間に敵に捕捉され、こちらが気付いたことに気付かれないよう、総員歌いながら戦闘準備をするシーンがありましたよね。もちろん史実ではないのでしょうが、あの緊張感みなぎるシーンは圧巻でした。
さかな
- 全く状況が異なりますので、参考にはなりませんが。。。
米軍のパナマ侵攻の時、バチカン大使館へ逃げ込んだノリエガ将軍に対して
周りを取り囲んだ米軍の心理戦部隊が24時間ぶっ続けで大音響の
ロックミュージックを流しつづけたそうです。
ノリエガが居辛くするって目的でしょうが、やり方がエゲツナイですねぇ(^^;;
AP1