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どこに書き込むべきか、悩んだ末、ここにしました。 WWII中、独では、石炭液化による人造石油技術を保有し、日本に対する技術 供与もあったそうですが、主に間接法、直接法何れにより、人造石油を製造して いたのでしょうか。 フィッシャー法、FT法ともいわれる間接法では、セトン価70という高品質 の軽油が製造でき(天然原油ではセトン価55位が商業的限界と聞いています)、 ベルギウス法、GTL法ともいわれる直接法では、高オクタン価のガソリンが製 造できるそうです(具体的オクタン価が分かりません。お教え下されば幸いです)。 現在では、商業的には、間接法のみ生き残っているそうです。WWII当時、独 では、どちらを主力として、人造石油を製造したのでしょうか。どうか、よろし くお願いします。 山家 |
- 車両関係の538の書き込みの関連になりますが。
独が、戦車用エンジンに、ガソリンエンジンを採用したのは、当時、直接法に
より人造石油を主に製造していたので、軽油よりもガソリンの方が確保しやすか
ったからでは、と思い付き、いろいろ調べたのですが、どうにも分からなくなっ
てしまいました。
実際のところ、主にどちらの方法で、石炭から石油を製造していたのでしょう
か。どうか、よろしくお願いします。
山家
- ドイツでは直接法と間接法の両方を併用していたようですが主流は間接法だったようです。
GTLは”Gus to Liquid”の略でですから間接法のことです。
この時、ガスを合成する方法がフィッシャー・トロップス法(FT法)ですね。
近年、天然ガスからの石油生成法として注目されているのもこちらです。
直接法は高温高圧の石炭に水素を化合して石油にする方法で、
水素化合法あるいは発明者の名前を取ってベルギウス法とも呼ばれます。
石炭を高温高圧にするため容器の強度が問題になるのですが、
大型の容器を作るのが困難だったため量産には向かなかったようです。
(日本にも技術供与されたが、やはり容器の強度で失敗している)
あとは石炭からタールを回収して蒸留させる方法もあり、石炭乾留法と言うそうです。
PT
- 早速、回答していただき、本当にありがとうございます。
質問の際に、2つも誤った書き込みをしてしまい、恥じ入るばかりです。調べ
るうちに、GTL法を直接法の略号と錯覚してしまいました。セトン価にしても、
セタン価の誤りでした。本当にすいませんでした。
山家