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517 古い湾岸戦争の漫画読んでたら「クウェートは行き場のないパレスチナ人に住む家をくれた。だからわれわれは恩返ししなければ・・・。」というような台詞がでてきました。
本当にそんな義侠なエピソードがあったんですか?
西国人T

  1.  金はあるが人口と人材に乏しいクウェートは、技術や知識はあるが国土と産業のないパレスチナ人難民を大量に受け入れ、多くのパレスチナ人にクウェート市民権を与えています。ただしパレスチナ系クウェート人は本来のクウェート市民とはいくつかの点で異なった扱い(有り体に言えば二級市民としての扱い)がされるようです。
     これらの点から、パレスチナ人のクウェートに対する評価は、人により大きく違うようです。一方で自分たちを受け入れてくれたクウェートへの感謝。他方で、自分たちを二級市民扱いするお金持ちのクウェート人への反発。

     大分昔のことですがパレスチナ系クェート人(両親がクェートに移住)の学生を教えたことがあります。何かのハズミで国籍の話になり、彼は「私は民族としてはパレスチナ人だが、国民としてはクウェート人である。私の両親を受け入れてくれたクウェート国家に忠誠を誓う。」と断言しました。普段は結構おちゃらけた学生だったんですが、このときの彼の真剣な表情に「国をもてない難民の悲しみ」を感じました。
    カンタニャック


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