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488 よく占守島の戦いで、日本の戦車がソ連の対戦車ライフルで大きな被害を受けたという記述(最近の出版物)を見受けますが本当でしょうか。第二次大戦初期にはソ連は防衛戦の局面に使用したと聞いたことがありますが、効果と取り扱いの問題で使用はされなくなったと聞きます。侵攻作戦でわざわざ装備してきたとも思えませんし、いかに装甲の薄い日本の戦車といえども、対戦車ライフルで撃破されるとは思えません。占守島に残る残骸の写真をみるかぎりにおいても、少なくとも対戦車砲のような爆発する兵器のようなもので破壊されたように見えるのですが。
よろしくお教え下さい。


てんらい

  1. 占守島侵攻のロシア軍が実際に装備していたかは、勉強不足で解りませんが、
    ロシア軍のスタンダードな対戦車ライフルと言えば PTRD−1941です。仕様を紹介します。

      http://yorkist.homestead.com/sat.html
      http://www.38sun.org/gallery/crate_08.htm
    他のHPでは、 40mm/100m, 30mm/500m の貫通力とも、解説してました。

    後は、帝国陸軍戦車通の方々の考察,フォローをどうぞ!!
    軌跡の発動機?誉

  2.  上のPTRD1941(単発)と共に知られているのが、セミ・オートのPTRS1941です。口径は共に14.5mm。
     ドイツ軍戦車にとっても当たり所によっては厄介だったと、手元の資料にあります。

     ちなみに、旧日本陸軍にも、1937(昭和13)年に採用された97式自動砲という口径20mmの対戦車ライフルがありました。海外製品に範を取った7連発のセミ・オートで、距離700mから30mm鋼板をギリギリ貫通できたそうです。が、最初の実戦投入となったノモンハン事件でまったく活躍できず、300門作られたところで昭和17年に製造中止となりました。とはいえ、対戦車兵器としてないよりはマシと言うことか、昭和18年に製造が再開され、さらに100門ほど作られて南方戦線に送られました。
    ブラック・タロン

  3. >2. おっ! ブラック・タロン氏の推薦の物、これね!
      http://www.czhermex.cz/czech/PTRS.html
    日本語解説は こっちかな!  
    http://member.nifty.ne.jp/chikuzen/gun/at_rifle/ptrs1941.htm
    〜?誉

  4.  え〜と、まずは対戦車ライフルがさっさと使用されなくなったというのは誤解です。たしかに、昔の本にはそういった記述がありますが、実際には大戦中を通して対戦車銃小隊というものがありました。(詳しい編成は聞かんでください。^^;)当然ながら対戦車ライフルを装備しています。多分、大戦終盤の写真でこの銃の写っているものが見つかっていなかったことが原因の誤認だと思います。
     で、占守島でのことですが、池田戦車隊が突撃を敢行していますよね。この場合、乱戦になります。さらに、当時は霧が発生していました。対戦車ライフルが至近距離にある事に気付かなくてもおかしくない状況な訳です。ですから、撃破されてもおかしくありません。ついでに言うと、占守には100丁ほど送られてられていたそうです。
     あと、出典の本が行方不明なのですが、新砲塔チハになって主砲弾を砲塔にも置くようになってから、主砲弾の誘爆が著しく多くなったとのデータがあります。戦車の残骸が吹っ飛んだ状態のものであることもこれで説明が付きます。
    tomo

  5. http://my.voyager.net/croberts1/guns.htm
    このHPに朝鮮戦争時にA36がPTRS41 14.5mm対戦車ライフルによって受けた弾痕の写真が掲載されてます。1inch厚の緩傾斜装甲をほぼ貫通しているように見えます。チハも同程度の装甲なので同様の被害を受けていると思われます。ただ「爆発する兵器のようなもので破壊された」ようには見えませんね。やはりtomo氏のおっしゃる様にこれによって誘爆を招いたのでしょうか。
    jas1

  6. 日本戦車の装甲はソ連軍対戦車ライフルで貫通されるようですが、それによって撃破されるかどうかは別問題だと思います。
    例えばペリリュ−島で撃破されたハ号はバラバラに吹き飛んだ写真が多いですがこれは米軍戦車の徹甲弾では貫通出来ても必ずしも撃破できず、完全にストップする為に榴弾による射撃が指示されたためだそうです。
    又対戦車ライフルは独ソ戦では主にクラッペ等の弱点射撃に使用されたようです。
    個人的には占守島の車両で吹き飛んでいるものの大半は火炎瓶によるものではないかと思います。


    カニ光線

  7. >6 う〜ん。米軍戦車砲の貫通力だと障子紙の如く装甲を貫通して弾が反対側に抜けちゃうことも納得いくんですが、今回の場合は火砲ではなくでっかい「鉄砲」ですから、中で跳ね回っちゃうんじゃないかな〜。(根拠は薄いけど ^^;)火炎瓶使ったっていう話も聞いたことないし。
    tomo

  8. 火炎瓶の類いを使っていた話を手持ちの本で読んだことがあったと思うんですが、又調べておきます。あと、対戦車砲(野砲?)も使ってませんでしたっけ?
    しかし私も根拠が薄弱ですね、、、

    カニ光線

  9.  そうなんですよ。45mm対戦車砲を忘れちゃいけませんね。今朝気付きました。対戦車ライフルに囚われすぎちゃってたんですね。
    tomo

  10. 対戦車ライフルは、別に戦車そのものの破壊のためではなく、中の乗員の殺傷などにより行動不能に追い込む
    といった使い方ではないのでしょうか?
    それに戦車のラジエーターなどの弱い部分を狙って行動不能に追い込むという
    使い方は、オットーカリウスの「ティーガー戦車隊」の中にも見て取れます。
    ということはは、爆発したチハは運転手殺傷などで行動不能に陥ったところを
    対戦車砲で始末されたとか、もしくは対戦車砲で直接破壊されたのだとおもいますが・・・
    もちろん対戦車ライフルによる搭載弾の誘爆の可能性も否定できませんが・・・
    それに火炎瓶の可能性はないのでは?チハよろしくその前の89式乙から
    すでにディーゼルエンジン装備ですし、火炎瓶があまり威力をなさないことは
    89式乙に対する実験で明らかになってるはずです。
    P-kun

  11. >火炎瓶
     本棚の雑誌を整理していたら、ソ連軍も使っていたという記述がありました。マニュアルも作られていたそうです。
     ただ、対戦者ライフルが普及する頃くらいから、対戦者ライフルか集束手榴弾に置き換わっていたそうです。
    tomo


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