私はドイツの事例は寡聞にして記憶がありませんが、連合国が意図的な誤爆をしたことは聞いた事があります。
　御存じの通りスイスは永世中立を唱えていますが、地理的な要員で周辺国から無害通行を求められる事が多いうえ、大戦末期にはドイツへの夜間爆撃の集合地点（灯火管制をしなかった時期）として使用されたり、対ドイツ参戦を求めるために意図的な誤爆を行ったと言う説もあります。
　このときの連合軍機、または独軍迎撃機に対し、武装中立を固持するスイス空軍が領空退去を求めたことを指しているのではないでしょうか。
ペンギン

　ヨーロッパ中央部に位置する永世中立国スイスは、第１次・第２次大戦双方において、対立陣営の間で戦闘の経由地として侵入を受けかねない危機に直面していました。これに対しスイス側は国境に首尾兵力を配置して、侵攻に対して全面応戦する構えを示しました。結局、両大戦とも、対立陣営は共にスイスに侵攻することはなく（無理に侵攻すれば被害が大きいと判断した模様）、スイスは中立を維持したと聞いています。
　特に第２次大戦では、ドイツは『タンネンバウム（樅の木）作戦』と呼ばれるスイス攻略作戦を立案しており、作戦開始命令を待つだけの段階だったそうです。
　とはいえ、第２次大戦において、連合軍のドイツ本土攻撃が本格化すると、スイス上空を連合軍機が通過空域として意図的に侵犯し、スイス側の防空攻撃を受けたようです。また、ドイツ領土と間違われて爆撃も受けたようです。
ブラック・タロン

　便乗質問、よろしいでしょうか？
　スイスは地政学的、戦略的に、どのような重要性があるのでしょうか？
ツカドン

そういえば、スイス領空に侵入したドイツ軍機をスイス軍が撃墜したということはあるようですね。
ＴＡＫＥ２

スイス空軍のＭｅ−１０９と、領空侵犯を行ったドイツ軍Ｍｅー１１０
が交戦したという話は聞いたことがあります。


ＳＡＷ

　記録では、１９４０年の６月８日にドイツのBf110がスイスに侵攻し、３機が
撃墜されているようです。このときスイス側ではBf109が１機撃墜されています。
また、スイス領空に迷いこんでしまったドイツ側Bf109が何機かスイス空軍に鹵獲されているようです。　
KiYu

＞３の質問について
うろ覚えで恐縮ですが、ドイツがフランス侵攻を行う時の経路（オランダ、ベルギーの代わりにスイスを経由する。）や同盟国イタリアへの交通路として利用できるという話を聞いたことがあります。
ＳＡＷ

なにせ欧州大陸ど真ん中に位置し、仏独伊という有力国と国境を接してますから、
戦略的にみてもそれなりの価値はあるでしょう。
ただ、なにがなんでも必要とされるほどのものではないかと思います。
ある程度ほっといても大丈夫だから、永世中立国たるを認められたのではと。
詳しい事は次の方、宜しくお願いします。

勝井

>８
国土、人民ともに「戦略的価値があり」「何が何でも必要」だからこそ武装中立できたのだよ。そのへんの事情は高校の政経か世界史でやるはず。
Schump

やんなかったなぁ…もう１０年前のことだが（苦笑）
勝井

みなさん、ありがとうございました。
やはり大規模な戦闘行動は無かったんですね。
領空侵犯の話については聞いたことがあります。
たしか２枚垂直尾翼のBf109を使ってたんですよね？スイスって？
えぬじぃ

それは・・・２枚ぺラの事ではありませんか？
カラビニエリ

ゴミ
現在では、スイスは陸路でドイツからイタリアに抜けるルートとして『チューリッヒ/ルツェルン/ザンクトゴッタードトンネル/ルガ―ノ』が最も一般的で観光シーズン（これから）にはドイツナンバー車でごったがえします。
スイスが通れないとなるとフランスかオーストリア（ブレンナー峠）に迂回という事になり大変な遠回りになります。
SHI

>http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog095.html

毎回ＨＰ参照ばかりで心苦しいんですが、ご勘弁の程を。これによりますと
「枢軸国側の撃墜６４機、連合国側１９０機の戦果を挙げた。スイス側の損害は、推定２０
０機、死傷者３４４人に及んだ。」とあります。
連合国側は北イタリア工業地帯爆撃、ドイツ側はイタリア支援の為の領空侵犯しており、それに対する邀撃行為だったみたいですね。
jas1