QQCCMMVVGGTT
373 ども、小説家めざして資料集めしているまるきです。いつもお世話になってます(ぺこり)。

…で、質問なんですが、
1、二次大戦勃発時の在フィンランド陸海軍武官の陣容がお分かりなら、ご教授いただきたいです。
もし、継続戦争の時に編成が変わっていたりしたら、それもおねがいします。

2、冬戦争の後(直後)に、関東軍(と、いうか帝国陸軍)を訪れて対ソ戦の経験を教授したフィン軍
将校団がいたと記憶に引っかかっているのですが、その周辺事実もご教授いただければ幸いです。

いつも聞いてばかりですみません。でもみなさまの博識を頼りにしています。よろしくお願いいたします。
まるき

  1. 当然梅本さんの本など日本語の史料はすべて読んでますよね?
    で芬蘭語は無理でも英語の読み書きが前提として、

    空軍というかエースについては
    http://www.sci.fi/~fta/history.htm
    陸軍は
    http://home.interserv.com/~tazio/7dSuomu.htm
    を参照下さい。

    あるいはネットの特性を利用して冬戦争に関するサイトで質問するのも手かもしれません。
    いおーじま

  2. すみません、すみません、このQの1は、「大日本帝国の」を入れ忘れていました。
    どうかよろしくお願いします。
    ありがとうございました。さっそく辞書片手にみてみます。
    まるき

  3. 1.に対する答はこんなので良いのでしょうか…

    陸軍
    少佐 寺田 済一(陸士27) 昭和9年4月16日―昭和11年8月1日
    少佐 加藤 義秀(陸士33) 昭和11年8月1日―昭和13年12月10日
    中佐 西村 敏雄(陸士32) 昭和13年12月10日―昭和15年9月7日
    中佐 小野打 寛(陸士33) 昭和15年9月7日―昭和20年1月9日

    昭和16年当時、上記武官に対する補佐官は配されていなかった模様ですが、
    詳細は知り得ません。

    海軍
    中佐 川畑 正治(海兵47) 昭和13年2月13日―昭和14年9月1日
    大佐 石井 敬之(海兵43) 昭和14年3月20日―昭和15年11月28日
    中佐 山口 捨次(海兵46) 昭和15年9月14日―昭和16年7月21日
    大佐 横井 忠雄(海兵43) 昭和16年7月21日―昭和18年8月20日
    少将 小島 秀雄(海兵44) 昭和18年9月1日―昭和19年6月5日
    中佐 三品 伊織(海兵53) 昭和19年6月5日―昭和20年4月1日

    なおこれら武官は、ドイツやロシア、スエーデンなども武官も兼ねていた
    模様で、本務兼務の別は必ずしも明らかにし得ません(多くの場合は、上記
    は兼務だったと考えます)。また「免」の日付は、必ずしも辞令上の免職日で
    はありません。

    #

    物書きを目指すのであれば、この程度のことはネットに頼るのではなくて、
    ご自分で調べたほうが良いのではないでしょうか。物を書く者にとって取
    材は源だと思います。この程度の情報は世に出ている出版物で十分調べが
    つきますので。

    今泉 淳

  4. 今泉さま、ありがとうございました。
    ご指摘ごもっとも、反省しなくてはなりませんが、仕事の都合上(サービス業)、
    なかなか上手くいかなくて… でもおっしゃる通りですよね。自分でもガンバリます。
    このサイトにうかがっていることも“取材”の一環だと思い上がっていた自分に
    猛反します。ご指摘ありがとうございました。がんばります。
    まるき

  5. 今泉様今一度、

    さしつかえなければこのアンサーの出典をご教授いただけないでしょうか?
    一応、時間をやりくりして防衛図書館には4回、大学図書館都内2個所、北大スラブ
    研究書には文書で質問し、紀要の“スラブ研究”を入手。またフィンランド人が主催している、
    英語での軍事サイト、等々を探り、もちろん梅本氏の著作・翻訳書、北欧空戦史、
    も読みました。が、どうもピンぼけ取材の事が多いようで、このような史実を
    見落としがちなのです。未熟をさらして顰蹙ですが、よろしければお願いいたします。

    まるき

  6. 2の質問は私の守備範囲外ですのでなんとも言えませんが、1のほうはちょっと
    前の369の回答にも書きましたが、「日本陸海軍総合事典」でほとんどかたがつ
    きます。無論防研に行かなければわからないことも多々あるだろうとは思いま
    すが、実はそこまでやらなくても案外出版されている文献から調べがつくこと
    も多いことも事実です。

    その意味において、「この類のことは何々を見ればわかる」という情報を蓄積
    することは、戦史や軍事史の研究をする上では必須のことかと思います(無論、
    各種文献の性質を熟知した上で、その文献の読み方や何が読み取れるかという
    眼力も養っておく必要があるかとも思いますが)。

    小生が記した情報にしても、上記「日本陸海軍総合事典」からの抜粋ではあり
    ますが、補職・免職年月日については辞令広報上のものでは必ずしもない旨、
    同事典にもありますし、そもそも「日本陸海軍総合事典」にも誤植などがあり
    える(実際あったように記憶します)などの問題があるわけで、同書を持って
    いてなおかつ自分で吟味できて初めて生きた情報になるのではないかと考えま
    す。情報の精度としてそのレベルで良いのか、さらなる調査を行うかは各自の
    判断だと思いますが、さらなる調査(本当に正しいのか、実際のところどうだ
    ったのかなどを知りたいという意味)が前提ならそれがまさに「取材」に相当
    するものだと思いますし、「日本陸海軍総合事典」の情報はあくまでも取材を
    行う「振り出し」に過ぎないものと思います。

    単なる思い付きの質問ではない分だけ答を書く側としてもうれしいものではあ
    りますが、小説家を目指されている旨承ったので、多少私見を述べさせていた
    だきました。

    ちなみに、「日本陸海軍総合事典」は、対象とする範囲の広さや情報量の多さ
    を考えると持っていても良いのではないかと思いますが、逆に読み込んで行く
    とやや物足りなさを感じることも事実です。まあ、重たくなければ電車の中で
    通勤の行き帰りに斜め読みするところなんですが。
    今泉 淳

  7. 今泉さま、ありがとうございます。御丁寧なお答えにそえるような1品を
    しあげてみるのが私の夢です。

    重ね重ね,ありがとうございました。
    まるき

  8. ウッカリ八平な回答をしてしまい申し訳ありませんでした。
    スラブ研究所の関係する紀要はすべて閲覧したのならば、あとはフィンランド大使館に問い合わせるのが一番でしょう。この場合問題になるのはまるきさんの語学力になります。最低限、英語、フィンランド語、ロシア語は読めないときついと思います。もっとも、これは語学力の問題ではなく冬戦争や継続戦争の小説を書きたいと言う熱意の問題です。私はこれがなく大学でフィンランド史をやるのを諦めました。
    あと冬戦争に限らずフィンランド自体の理解を深めるためには
    http://www02.so-net.ne.jp/~onojima/finland.htm
    などよいかもしれません。
    かなりハードルが高いですが、頑張ってください。
    いおーじま

  9. いおーじまさまも、ご配慮ありがとうございます。
    ちなみに本日12/20、フ大使館から分厚い資料をもらえました。とにかく
    やってみます。442部隊と同じく“当たって砕けろ!”でいきたいと思います。

    お二方,本当にありがとうございました。
    まるき


Back