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なんでノルマンディーには大量?のドイツ軍が残ってたんですか? 紅葉饅頭 |
片
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まなかじ
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今日、オマハビーチと呼ばれる地区の防衛を担当した第352歩兵師団は偶然でしょうが、言われているように老人と子供の集団ではなく、ベテランの下士官が配属された士気高い師団であり、オマハビーチの防衛施設も未完成とはいえ、有機的にカバーしあう陣地によって構成された強力なものでした。
さらに、オマハビーチは、満潮時でも波打ち際から185mの平らな砂浜の突き当たりに高さ30メートルくらいの崖がそびえるという天然の要塞的地形。
悪い事に上陸直前にオマハ地区を、準備爆撃したB24の編隊は悪天候下での味方への誤爆を恐れて、海岸防衛陣地には全く有効弾を与える事ができませんでした。
こんな恐ろしいところへ、アメリカ第1師団、第29師団は英軍のように工夫をこらした戦車も持たず、並品の戦車も揚陸ままならないまま、機関銃陣地だけでも85個所がカバーしていた、というオマハビーチに事実上、日露戦争の203高地の帝国陸軍のような歩兵だけの強襲をかけたわけで、これは大損害が出たのは当然といえましょう。ドイツ軍の防御火力が最高に達したのは上陸開始から1時間後の0730頃といわれ、この時には海岸上では全く動く事もできなかった、という事だったようです。
さらにこの日が初陣の第29師団はメリーランドとヴァージニアの郷土師団の性格が強く、兄弟や一族郎党の集団戦死(ライアン二等兵の救出、の物語の土台ですね)という悲劇を招き『ちなまぐさいオマハ』伝説をなお悲惨なものにしていると思います。第29師団はこの日からヨーロッパ戦線終結の日まで、累積で師団定員を上回る数の戦闘死傷者を出すという奮戦の連続でした。
SHI