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南九州では肝試しの一種として人肉を口にする習慣があったと聞きました。しかもそれが明治初期までのこっていたと・・・。 いくらなんでもこれは嘘でしょう?他国人の偏見では? 黒蛸 |
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さてご質問内容は、里見弓享(とん)が実父(ということは有島武か)の実見した話として小説に描いた薩摩の「ひえもんとり」という習俗を指しているように思われますが、これは死刑囚の身体から生肝その他を争って素手で取り出し合うというもので、食するというわけではありません。
一方、江戸期まで日本では人間の肝臓なり胆嚢なり脂肪なりは薬材として認知されていました。これは明治になっても人体の一部を重病への秘薬と見る遺習として根強く残ってゆき、これの取得を目的とした殺人、死体損壊、墓荒らし、等々は折にふれ明治全期にわたり全国規模で新聞記事や、場合によっては公文書に記録されています。
つまり人体の一部を薬として用いる習慣は我が日本の文化的伝統というわけです。
それにしてもあくまで趣味のミリタリー関係サイトでなぜこのご質問を?
やはり陰惨な戦争犯罪事例との関連にご関心がお有りなのでしょうか。
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