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書き込むのも恥ずかしい質問なんですが、空母「竜驤」損失となった第二次ソロモン海戦について経過と結果について教えてください。(詳しい資料、手元になく、頭ン中は南太平洋海戦と同じになってグルグル) MS-09R |
参加艦艇:日本:翔鶴、瑞鶴、竜嬢、比叡、霧島、巡洋艦11、駆逐艦11
水上機母艦1、潜水艦6
米軍:エンタープライズ、ワスプ、サラトガ、巡洋艦3、駆逐艦18
大まかな経過
1942/8/23
米、ワスプを燃料補給のため分離
8/24
200 日、竜嬢を基幹とするガ島攻撃隊(別働隊)を分離
900 本隊より索敵隊(水偵6)
1020 別働隊よりガ島攻撃隊(艦戦15、艦攻6)発艦
1200頃 米機動部隊より別働隊に向け攻撃隊(SBD30、TBD8)発艦
1205 筑摩二号機、米機動部隊を発見(後撃墜される)
1230 攻撃隊、ガ島攻撃開始
1255 本隊より米機動部隊に向け第一次攻撃隊(艦戦10、艦爆27)発艦
1400 米攻撃隊、別働隊を攻撃
竜嬢、魚雷1、爆弾複数命中、火災発生、大傾斜
1800沈没
機動部隊より第二次攻撃隊(艦戦9、艦爆27)発艦
目標発見できず
1420 第一次攻撃隊、米機動部隊発見
1438 攻撃開始
エンタープライズ、
命中3至近弾2、飛行甲板大破、大火災、傾斜3度
一時間後復旧完了(速度24kt、飛行機の収容可能) サラトガ 無傷
(ワスプは南方にいて参加できず)
但し完全修復には二ヶ月を要する
8/25
000 日、夜戦による追撃を行うが発見できず断念
(フレッチャーは日本側が夜戦に来る事を予測
早期に退避していた)
被害 日本:竜嬢沈没、航空機70
米 :エンタープライズ大破、航空機20
結果 米機動部隊は日本側のおとり作戦(別働隊はおとりが主任務だった)に引っかかり正規空母1を大破したが、日本側軽空母1を撃沈し陸兵輸送阻止に成功した。戦術的には引き分けとも言えるが戦略的には米側の勝利である。
(参考文献、光文社NF文庫「海戦辞典」、佐藤和正著)
taka
あれ?
すいません。ではこの時、ホーネットはどうしてたんですか?
MS-09R
行われている部分も見られます。以下、略記します。
○機動部隊は前衛と本隊に分離する:前衛は本隊の100〜150哩前方に散
開進出し、策敵や航空攻撃と呼応しての水上戦闘を実施する。
○艦爆を攻撃の主力とする:搭載機数を見れば判りますが、艦爆を主体にして
います。
○小型空母は防空用途に専念させる:実際にはそうは行かなかったようですが・
装備面では日本空母へのレーダーの装備が目新しいところでしょうか?
海戦の経過は>1にある通りですが、この海戦で目に付くのは両軍の術力の低さ
と通信の伝達不良です。
我が軍の急降下爆撃の命中率は12%、米軍に至っては0%のお粗末さです(米
軍の魚雷は1発命中してますが、回避もままならない状況下でのまぐれ当たり・
・?)。
まぁ、我が軍の場合、敵戦闘機の妨害は殆ど無く対空砲火での損失が多い様です
から、練度が低いのを戦意で補ったと言えなくもないですが・・
通信の伝達不良は両軍共に悩まされているところで、敵発見電や目標変更電が到
達せず戦機を逸するケースもあった様です(この海域特有の現象??)。
ワタシ的に興味を引くのは、「翔鶴」艦爆隊がエンタープライズ攻撃に際して一部
機体に陸用爆弾を用いた事と、「陸奥」の落後に関してです。
また、正攻法でガ島に輸送船団を送り込むことに失敗したのですから、我が軍にと
って単なる負け戦以上の意味を持つ海戦だったと思います。
>1 ワスプは参加隻数に入れるべきではないでしょう。それに参加隻数はもっと多くないですか?
>2 ホーネットは真珠湾から南下中だった筈です。
tackow
ワスプの参加>たしかに「参加」してるとは言えないですね。ただこの海域に展開してたのと、フレッチャ−の誤判断がなければ参加できたんで加えときました。
taka
いえます。米軍の事情も似たり寄ったりでは?
tackow
「海戦辞典」には複数命中とあってはっきり書いてなかったんですが。
taka
以上、文献レベルですが目に留まりましたのでご紹介いたしました。
『太平洋海戦 2 激闘篇』佐藤和正 著 P212 講談社 1988年
roht
急降下爆撃機が30機も来たのですから爆弾が1発位当たっても不思議で
は無いのですが・・
tackow
書いてました。軍艦の被害って意外とはっきり分からんもんですね。
taka