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206 (航空機の項の関連質問です)
重防御で有名なUボートブンカー、被破壊の実例はありますか?
また破壊のため、どのような手段が講じられましたか?
勝井

  1. 外地のUボートブンカーで十隻以上のキャパシティのある主力ブンカーは天井の厚さが軒並み7mクラスなので、あのトールボーイをしても有効なダメージを与えることは不可能でした。また、最大級のUボート基地であるロリアンの「keroman3」ブンカーへのトールボーイ攻撃も、実施されたのは1944年8月で、既にUボート戦の大勢の決した後のことであり、英空軍も遂にUボートブンカーを討ち果たすことは出来なかった、と総括して良いと思います。それ以外の中小型ブンカーでさえ、天井の厚さは最低クラスで3.5mはあるので爆弾での破壊はまず困難でしょう。

    以下主要ブンカーの規模と防御
    ブレスト        192mx333m  20隻収容  天井6.2m
    ロリアン dombunker  81mx16m    1      1.5m
         scorff   145mx51m    4 3.5m
    keroman1   403mx146m    5      3.5m
         keroman2  403mx146m    7      3.5m
         keroman3   170mx138m   13      7.5m
    サンナゼール      295mx130m   20      7.0m
    ラ・パリス       195mx165m    13      7.3m
    ボルドー        245mx162m   15      5.6m

    ざっと、こんな感じですが、何とも偉大な建造物ではあります。
    BUN

  2. 追伸、心ならずも読みにくくなってしまったけれど、まあ、御参考まで。
    BUN

  3. ↑「暁の出撃」によると1944年8月にトールボーイでブレストの厚さ5mのブンカー天蓋をぶち抜き、
    1945年3月にブレーメン近郊のファルゲのブンカー天蓋(厚さ7m)をグランドスラムで破壊したと
    ありますが…。因みに一連のトールボーイによる攻撃によるブンカーの損傷からドイツは天蓋の厚みを
    増すという対応措置をとったと同書にはあります。
    大塚好古

  4. 8月のブレストの損害は直径8mの穴をえぐられる結果となりましたが、爆発の威力は上方へ抜けてしまい、内部のUボートは落下したコンクリート破片で軽微な損傷を受けたのみで、内部構造はほぼ完全に維持され、ブンカーが破壊された訳では無いようです。他のブンカーに於いても結果はおおむね同様で、ブンカーの破壊には至っていません。しかも、時は1944年8月、ロリアン等は爆撃の翌日に地上軍部隊がブンカーに到達しているのですから、何をかいわんや、ではないでしょうか。
    BUN

  5. ブンカーに到達ではなくて、ロリアンに到達した、ですね。
    BUN

  6. ブレーメンのファルゲのvalentinブンカー(工場ブンカーであって一般のUボートブンカーではない)も45年3月の空襲で三箇所の貫通を被ったものの、やはり「破壊された」訳では無いようです。
    BUN

  7.  う〜む、そうだったんですか。一つの資料を鵜呑みにしてはいけないという良い例ですね( ..)ヾ ポリポリ。
    大塚好古


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