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168 166番の質問に関連する事かも知れませんが、台湾沖航空戦や「捷」号作戦時等大戦後半の陸軍航空隊の錬度は米航空隊(海軍航空隊との比較はこの際無意味ですね)に比べてどの程度の差があったのでしょう?(私の見解では海軍航空隊におけるガ島の大消耗戦レベルの物を経験してない分だけかなり「まし」であったのではないかと思いたいのですけど…)大岡昇平氏の「レイテ戦記」によれば比島作戦時における陸軍特攻は、「教官」レベルのパイロットによって行われ、上陸用舟艇や輸送艦等に多大な損害を与えたという大変勿体無いことが書かれていた、と記憶していたのですが。……
錦大帝

  1. 熟練搭乗員がミッドウエーやソロモンの特定の激戦で消耗した、との認識はあまり正しくありません。
    搭乗員の戦死者の数は十七年、十八年、十九年と月度の戦死者数がどんどん増大して行き、それが戦時大量採用した新人搭乗員と実戦配備のサイクルから大きくはずれたマリアナ海戦以降の十九年秋にいわゆる深刻な「技量低下」が見られるのです。それはこの時期に搭乗員の技量判定基準が改定されていることからも明らかです。
    陸軍航空隊にしても戦記本であまり紹介されない為に、まるで無かったかの如き扱いを受けている長期のニューギニア航空戦が戦われ陸軍飛行戦隊の墓場となっていますので海軍と条件は同等だったと考えられます。
    また、陸軍の特攻隊員も、海軍の特攻隊員もフィリピン戦時の隊は沖縄戦時と異なり練習生の出撃などが無く、ほぼ同様の条件だったと思います。これは名簿を見て確認できます。
    BUN

  2. ↑で書かれておりますが、ニューギニア方面での陸軍航空
    の消耗は下手をすれば海軍以上かもしれません。

    第四航空軍での戦闘機搭乗員の損耗率が、昭和18年度で
    月に20%を上回る事が多かったそうですし。
    地上で倒れた搭乗員も(垂井中尉や斉藤少尉の様に)多かっ
    たのではないでしょうか?
    takukou

  3. ありがとうございます。…成る程、陸軍航空隊にも「航空消耗戦」は存在したの
    ですね、大変参考になります。と言うことは1944年以降の航空戦は陸、海軍共に
    度はあまり大差はない、と考えたほうがいいんですね。
    (と言う事は勝敗で物を言うものはやはり投入量か?)



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