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従来のマルクス主義と、李大サのマルクス主義の違いとは? バナナ |
参考文献として「中国革命の起源 1915〜1949」(ルシアン・ビアンコ著、東京大学出版会)
アリエフ
補足しておくと、世間でいうところの「従来のマルクス主義」とは、ロシア革命の時にレーニンなどのポリシェビキが主張した「マルクス・レーニン主義」のことで、マルクスとエンゲルスの共産党宣言にある本来の共産主義とは別物です。
他の共産主義の形態としては「フェビアン主義」というものがあり、これは議会制民主主義を通して、資本家によって独占された資本を一般民衆に解放しようという考え方です。この思想は「修正資本主義」や「民主社会主義」に受け継がれています。マッカーシー発言等で批判されたアメリカ政府内の共産主義者とはほとんどがこのフェビアン主義者です。
FIX
なるんでしょうか?
横空
アリエフ
敵の挑発に負けず敵の大攻勢をくじいた人だっけ?
J
で、例えば日本の共産党ですが、マルクス・レーニン主義に基づく科学的社会主義の看板は下さないものの、仮に政権を取った場合、天皇制や私有財産制の扱いをどうするのか、よく見えてこない所があります。最も、中国でも共産党が支配しているものの、その経済の実態となるとどう見ても共産主義とは言いがたく、看板と実態が乖離しているような状況だけど。
ついでに、各共産主義国のイデオロギーはその国の民族主義とも深い関わりを持つようになってきています。ソ連ならばスラブ主義、中国ならば中華思想。ロシアや中国のような後進国で社会主義革命が起こったり、共産主義体制が特定の民族主義と一体化するなんて、マルクスは想像しなかったろうけど。
アリエフ