もちろん、教育が行き渡ってるのなら、そうだったでしょう。帝国公用語は、公式にはドイツ語とマジャール語。そのほかにもフランス語とラテン語は学校での必須科目だったようではあります。
ただし、もちろん、兵士は最下層の農民から多く徴募されます。
1914年頃のヨーロッパの、本物の「帝国」が国民全体に教育を施していたかといえば、もちろんそんなことはありません。大英帝国ですらそうではない。ロシアなんてひどいものです。そして、オーストリアはといえば、ロシアとどっこいです。
学校に行けないような家の息子ほど、兵隊に取られる。教育を受けられるくらいの家の出身なら、士官になれる。
なまじ、士官だとドイツ語・マジャール語しかわからず、もうひとつ、これは帝国内で使われないフランス語を、使えるかどうかというところですから、兵士と士官の意思疎通が困難なのがわかります。
今のヨーロッパの地図と、オーストリア・ハンガリー二重帝国の版図を重ねてみてください。
チェコ・スロバキア・ポーランド・オーストリア・ハンガリー・ルーマニア・スロベニア・ボスニア＝ヘルツェゴビナ・イタリアと、なんと９カ国にもまたがっています。
これらの地域では、それぞれの言語が使われています。ゲルマン系・ラテン系・スラブ系・マジャール系と、欧州の主要言語体系全てを網羅してます。
こういう雑多な地域の、無教育な農民のせがれを狩り集めた結果は…おわかりですね？

まなかじ

「国語」の教育って、戦争に重要なんですねぇ。「算数」より重要なのかな・・・。
kazu

まぁ、言葉が通じなければ、算数（や他の科目）の教えようもないわけだし…
(N)