ソ連が必死になって戦っている背後からアメリカが刺したとも言えますけどね。「第２戦線」という言葉をご存じですか？

米英軍はベルリンよりもルール工業地帯の方が軍事的価値が高いとして優先的に兵力を振り向けました。ベルリン及び旧東ドイツ地域はソ連軍に任せたわけです。なお、アメリカ軍の中でも共産主義嫌いのパットン将軍はベルリンへの前進を強硬に主張しましたが聞き入れられませんでした。米英の陣営内でもルール優先の方針には異論があったようです。

ソ連は１９４１年６月にドイツ軍の攻撃を受けて以来、１９４４年６月まで地上戦でドイツと死闘を繰り広げていた唯一の国です。（北アフリカの小規模な戦いを除く。）その功績はデカイでしょう。火事場泥棒ぢゃないのでは？

マルクス・レーニン研究所の戦史では「ソビエトがナチスドイツを倒したんだ！」としつこく書いてありますが、2000万の死者を出すようなあれだけの大戦争をやっていた当人達がそう書きたくなる理由は良く分かりますよ。

ドイツの降伏どころかソビエトがＷＷ２にけりをつけたようなものです。火事場泥棒的にベルリン（半分だけど）を取ったのはむしろ西側諸国だったりする。その後つい最近までＷＷ３発生予想ポイントの筆頭だったのは周知の事実。

西側はむしろ独ソ共倒れを願っていたという話もありますね。