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あまり注目されていない事実ですが、ナチス武装親衛隊はその思想性とは矛盾して西欧、北欧の占領地や東欧の同盟国あるいはソ連領内から多くの志願兵を募っては民族部隊を編成して戦闘に投入していました。ドイツ降伏ご
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- (質問者です。入力中間違って送信してしまいました。ごめんなさい。質問を続けます。)ドイツ降伏後、これら非ドイツ人部隊の処遇がどうなったのか誰かご存知の方教えてください。
- ↑このホームページに、外国籍のドイツ軍団の情報が載ってます。一言で言えば、ドイツ降伏後の彼らの処遇は悲惨の一言だったようです。http://www1.u-page.so-net.ne.jp/fb3/uchiyama/doitu2.htm
- ↑質問者です。たいへん参考になりました。ありがとうございました。それにしても悲惨としかいいようがないですね。ソ連の崩壊によって今後、新事実が少しずつ発掘されてゆくのでしょうけれど一体彼らの無念はどういう形で晴らされて行くのか、当のドイツですら元親衛隊将兵の年金問題に決着がつけられないのですから外国人兵士の存在は忘れらてしまうのかと考えてしまいました。日本も他人事でいられない問題なのですが。
- ↑え、元親衛隊員はドイツの年金もらえないんですか?
- ↑(上記の質問者です)はい、戦後西ドイツでは武装親衛隊退役将兵に軍人恩給等を認めるか否かが、たいへん深刻な政治問題になったようです。なぜなら、戦後西ドイツ国家の国家理念としてナチスの否定が掲げられていましたから、元武装親衛隊員への恩給を認めてしまうと他の親衛隊組織(ヒトラーユーゲント、親衛隊保安部、一般親衛隊等々)はどうするのかという問題が出てくるからです。そのため、武装SSは国防軍の第4の軍事翼であったとする世論も台頭していました。戦後西ドイツ国民にとっては国防軍と武装SSは異質なものである、という了解が支配的でしたから元SS隊員にとっては戦後の生活保障をかちとることは大きな課題であり、その意味では彼らの戦争はまだ終わっていないのでしょう。ナチス政権のもとであまりにも複雑に発展した親衛隊諸組織をどう取り扱うのか、恐らく統一後のドイツ国家も答えが出せていないのだろうと思います。武装SS退役将兵と戦後西ドイツ政府との確執については芝健介著『武装SS』(講談社選書メチエ 39)に詳しいです。
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