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182 ハプスブルク王朝最後の皇后ツィタは「皇帝が統治すればこそ国民も幸せに生活できる」という古くさすぎる信念を死ぬまで持ってましたが、それはなぜだと思いますか?ツィタが亡くなったのは1989年3月14日、日本では既に平成時代に入っていました。あと東欧大革命が起こったも彼女の死後からそうたっていませんね。
ぱるぱる

  1. 頂上集団による統治か、集団による統治かの問題に尽きると思いますよ。
    もしあらゆる意味で集団の統治に格段に秀でた人間や機械が出来たらそれに統治させた方が「国民も幸せに生活出来る」事になるかもしれません。

    余談ですが、銀河英雄伝説で「優秀有能な皇帝に統治された方が衆愚政治より良いのか?」と民主主義者の登場人物がこのことについて悩んでいるシーンがありました。
    ダークマター

  2.  「皇帝が統治」というのを君主独裁と解釈すれば、確かに古臭すぎる概念でしょうが、ツィタが考えていたのが果たしてそういう政体でしょうか。革命前のオーストリア・ハンガリー帝国も議会を備えた立憲国家(今のイギリスと一緒)であり、特に古臭い制度ではありません。日本、イギリスを始め君主制度を残した国の国民が、国号に「民主主義」や「人民」を付けた国の国民より一概に不幸だとは思えませんが。要は、議会を通じて民意が政治に反映される機能があれば、元首として君主を抱こうが、大統領であろうが、大差は無いと私は考えます。
     君主制度の利点は、君主は生まれながらに帝王学が施されるので、優れた人格が期待されること、個人の人格と歴史的伝統とが同一視されること(伝統がそのままカリスマとなる)、人気取りに政治的得点を挙げる必要が無く、政敵も作る必要がないこと、などでしょうか。ツィタが言いたかったのも、そんなところではなかったか、と想像します。
    Sampon


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