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米軍の評価で「日本軍(海軍)の将校はだめだが下士官兵は世界一だ」という のをよく見ます。逆に将校はドイツが世界一という評価もよく見ます。ドイツ 軍の将校が評価されているのはどういう所なのでしょうか。 Ko |
- それは下士官や将校を誉めているんじゃなくて、どちらも組織として駄目だと批判しているんです。日本の下士官兵や、独将校が誉められた訳ではありません。
BUN
- では、日本の下士官兵は無能だと?
Ko
- 日本軍の将校は死傷率が非常に低いという話から言われていることでしょう。
でも私はそれを裏付ける資料を持っていないので、事実かどうか知りません。
ドイツ軍将校の方は「俺についてこい!」的逸話が多く伝わっているからでは?
KI-100
- 柔軟性、でしょうね。頭の柔らかさです。
ところで、
>2
どう見ても、そういう文脈にはなっていないと思いますが…。
まなかじ
- honcho(班長)なんて米語になってますよね>下士官。勇敢、有能という意味なのか、無鉄砲な奴というニュアンスなのか知りませんが、一目置かれていたのは確かなのではないでしょうか。
AJOR
- 欧米人にしてみると日本軍は、部隊が“指揮官”を失った後も
最後の一人まで戦う(傾向)ことを驚きをもって記したり、
研究の対象としているものが数多くあります。
かっぱ
- ドイツ将校に対する評価が一様に高いのは彼らが“任務戦術”という
ドクトリンを完成させていて“応用戦術”に対しての適応が高かったからです。
普通、ドクトリンというと、それに固執すると指揮運用が硬直化する嫌いがありますが、
彼らのドクトリンこそがその第一に硬直化しないことを題目においたもので、
固執すればするほど柔軟な指揮運用を行うという
「言うは易し、行うが難し」ことを完成させていて実践していたからです。
かっぱ
ドイツ軍と日本軍では軍組織の構造が根本的に違っているのです。
ドイツ軍は良くも悪くもヒトラーを頂点とした上官への絶対服従体制が
確立していたのに対し、日本軍は最高司令官を昭和天皇裕人としながらも、
満州事変以来は事実上現地軍の独断・独走が繰り返されています。
けれども何がどう「世界一」かは専ら主観の問題であって、
硫黄島や沖縄の神風特攻・玉砕に手を焼いたアメリカ軍人のつぶやきでしょう。
逆にドイツ軍はノルマンジー戦以降はアメリカ軍に投降する兵士が続出でした。
またソ連赤軍については将校が下士官兵がどうだと聞かないのは何故でしょうか。
毛沢豚