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世界中の爆発物処理部隊に採用され、日本の機動隊でも使用されているEOD爆発物処理スーツhttp://www.med-eng.com/medeng_products_en/medeng_products_display_product.jsp?pID=1 について教えてください。 どのような仕組みで爆発物の破片から身を守るのか? 爆弾が爆発した場合、どの程度の威力のものまでなら処理作業者の命を守れるのか?(釘の入った手製爆弾程度でしょうか?) 気密式になっている理由、など教えて欲しいです。 小心者 |
- 少なくとも判っている範囲では、155mmHE弾が至近で起爆した場合、破片程度しか残りません。
sorya
- >どのような仕組みで
セラミックやチタン、特殊鋼やポリカーボネイトが重ねて入っていると思います。他にもケブラー、スペクトラ、グラスファイバー辺りも考えられます。釘や銃弾といった鋭く変形しづらいモノはセラミックや特殊鋼で止め、その衝撃をポリカーボネイトで吸収するといった具合でしょうか・・・。
「EOD爆発物処理スーツ」と言えば「メタルギアソリッド2」でファットマンが着ていましたね。(笑)
個人的にはこの手のモノには非常に興味があります。以前インターネットで「EOD爆発物処理スーツ」が販売されているのを見た記憶があります。値段は確かかなり高額だったと思います。
ちなみに私、「PASGTアーマー&ヘルメット」持ってます。日本語で言うと「黒い穴」(笑)というフリーマーケットで購入しました。値段は合計で1万5千円位でした。(モチ中古)
マーフィー
- ああいうのは、基本的には爆風(主)及び破片(副)を厚さ及び構造でもって絶縁・緩和するものです。表層から順にハード層、繊維ラミネート層、クッション層(紙ハニカムも含む)という構成を取ります。なお、ハード−繊維ラミネート層はサイクリックな構造を持つ場合が多いです。
それ以前に忘れてはならないのは防護しづらい腕部と足部です。ある程度柔軟性を持たせなければならないので、ボディに比べれば数段構造強度も防護強度も落ちます。つまり、軍用弾が爆ぜた場合、爆風の影響で(装着者にとって)最良の状態でも両手両足切断を強いられます。軍用弾に対処する場合、即死しなないだけましになる可能性がある…というのが、この手の装具の限界点です。
もし、軍用弾に対峙しても全く問題がないならば、不発弾処理部隊は常にそれを着ていますよ。着てもあまり関係ない。それよりも、装着による工具等のミスオペレートのほうが問題になるため、そのような装具を着ることはあまりありません。40mmクレネードくらいなら指が飛ぶ程度でなんとかできそうですが。
sorya