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はじめまして。国産の銃はライセンス生産でも原型に比べて故障率が高いとよく聞きますが、何が原因なのでしょう?推測で結構です。他国のメーカーよりノウハウが低いのは判りますが、どの工程がネックなのでしょうか? 二等ペイ |
- 日本国内で警察・自衛隊向けに小火器を製造しているのは豊和工業(64式/84式小銃)・ミネベア大森製作所(9mm拳銃=P220、9mm機関拳銃、ニューナンブM60)・住友重機械工業(ブローニングM2、62式機関銃/74式車載機関銃、ミニミ)の3社ですが、各社の技術レベルがどの程度のものなのかは不明です。ただ、個人的に聞いた話から推測するに、一概に海外メーカーと比較して技術レベルが低いと言い切るのはいささか乱暴なように思います。少なくとも海外メーカーの製品のライセンス生産を請け負えるだけの技術力は持っています。はずです。
まぁ国産銃の設計に問題があるという話は昔から流布してるし、製造現場での首を傾げたくなるような話を耳にすることも時々ありますがね・・・(苦笑)
基本的な話として、小火器(に限ったことじゃないけど)のライセンス生産を請け負おうとする場合、製造手順・材質・製造設備等に至るまで製造メーカーから製品製造に関するあらゆるノウハウを受けるのが常道です。逆に言えば、そのノウハウを実現できるだけの技術力がないメーカーにライセンス生産の許可が下りることはあり得ないといえます。
自衛隊で散見されるミニミ等のトラブルは銃本体より使用する国産弾薬に問題があるんじゃないかと邪推している昨今です(笑)
ちなみに、民間向け狩猟・競技用ショットガンの分野ではミロク製作所や新SKB工業の国産銃は世界的に良好な評価を得ています(まぁイタリアのペラッツィ辺りとは比較すべくもないだろうけどね)。また、豊和工業は過去にウェザビー・ライフルやAR-18系を生産していたことがあり、どちらもアメリカ市場では良好な品質と評価されていたようです。
ブラック・タロン
- >.どの工程がネックなのでしょうか?
軍用・民用 どっちも 弾!!!!!
ところで・・・
>.国産の銃はライセンス生産でも原型に比べて故障率が高いとよく聞きます
本当に、極東某国の 次A隊や、公安、又は 世間一般等で、その様な話、説が有るのでしょうか?
だって、極東某国の上記特権公務員でも、オリジナル製の射撃経験がほとんど無いんだから、
故障率が高い低いと解る筈ないと思いますが!?
オリジナルメーカー発表の信頼性データーなど、どうせ誇大広告でしょうし。
結局、オリジナル製の銃と純正弾薬とのマッチングで射撃を多々経験して初めて解ってくる事ではないでしようか。
それと、現在日本の工業製品・品質管理力は、世界一、二と言えるでしょう。 但し、革新的な製品開発力は最低かも・・・
軌跡の発動機?誉
- 即答ありがとうございます。断固輸入推進派としては納得できぬ点も残りましたが、弾薬に関しては理解出来ました。
二等ペイ
- 記憶モードの余談ですが、'74年の(韓国の)朴大統領暗殺未遂事件で使われた拳銃は日本の警察官から奪われたもので、「未遂」に終わったのは朴大統領を狙った初弾が不発だったからでした、よね?
OPD
- 私も原因は弾薬にあると思います。ミニミを例にとると、口径は5.56mmですが5.56mmにも沢山の種類があります。「NATO」の正式弾薬はベルギーのFN社が開発した「SS109」だったと思います。アメリカやヨーロッパのミニミなどは「SS109」と組み合わせてこそ最も威力を発揮するはずです。しかし自衛隊は独自の基準の弾薬を製造、使用していると聞いた事があります。だとすれば、本来「SS109]を使用すべきミニミで変な国産5.56mm弾(失礼)を使えば作動不良も多くなると思います。それ以前の問題として国産5.56mm弾は「SS109]にどれだけ近い性能なのかが気になります。弾丸重量・ダイアメーター(直径)・火薬の種類と量・などです。そしてライセンス生産の技術ですが、日本の技術は世界的にもトップレベルだと私も思います。なのでライセンス生産である限りは製品に問題は無いと思います。なにしろ全く同じ様に造っているはずですから・・・
最後に一言。「二等ペイ」さんは断固輸入推進派と言っていますが、個人的には
少し賛成です。96式40mm自動てき弾銃や9mm機関拳銃は輸入した方が良かったと思います。
マーフィー
- 89式小銃等に使われている89式普通弾?はSS109とほぼ同じだったかと。
40mm擲弾は米製のものが不発が多いために国産されたという理由もあったような?
まさし
- >>国産の銃はライセンス生産でも原型に比べて故障率が高いとよく聞きます
>本当に、極東某国の 次A隊や、公安、又は 世間一般等で、その様な話、説が有るのでしょうか?
ありますよ。撃ち比べが出来るものがありますから。
某口径重機関銃とか、某戦車砲とかね。(輸入のほうが今一ってのもありましたが)
MINIMIの故障は弾の所為と言うよりも、使用者の取り扱いが悪いのが主要因のような気がします。(公的な見解ですが(笑))
まあ、弾の設計が違ったと言う話もありますが、導入時当然射撃試験した筈なんだけど如何だったんだろう。
>5
>9mm機関拳銃は輸入した方が良かったと思います。
MP5なんかと比べてかな?だったら、9mm機関拳銃の方が良いよ。(値段は別だけど)
はいどーも
- >5&6
以前にもここでネタにしたことがありますが、自衛隊の5.56mmX45弾薬(89式5.56mm普通弾)はSS109(5.56mmNATO弾)とほぼ同仕様です。平成5年に89式小銃およびミニミに対応した『89式5.56mm普通弾(B)』にマイナーチェンジされています。ちなみに89式小銃の銃身のライフリング・ツイストはSS109に対応した7インチ1回転で設定されています。
関連過去ログはこちら→ http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001306.html
ただ、自衛隊の小火器用国産弾薬は旭精機が製造しているのですが、個人的に話を聞く限りではあまりいい評判を聞きません(笑)。品質が悪い・・・というか上の過去ログにもコメントがありますが旭製の弾は性能のバラツキが激しいそうで・・・
あ、念のためフォローしますが旭精機の技術が悪いというわけではありません。旭精機はプレス加工(薬莢の製造に関連)の分野で高い技術力を持つ会社です。発射薬や雷管は別メーカーの製品なのでそちらに原因を求める必要があるかもしれません(笑)。
ブラック・タロン
- 弾薬が原因のこともある様ですが、銃そのものが原因のこともあると思います。
以前、ライセンスの某口径重機関銃より、供与された物の方が調子がいいという話を聞いたことがあります。また、某口径りゅう弾砲の弾薬の領収射撃では、国産砲のバックアップにノックダウン生産した砲が準備されていると聞いたことがあります(国産砲は復座しないことがあるとか。もっとも、これは『銃』ではないですね)。
使っている弾薬が同じ国産で、調子の善し悪しが生じるとなると、原因は、銃に起因すると思います。
キリン
- 「はいどーも」さんへ。実際の9mm機関拳銃を見た事、触った事がありますか?
私は以前、群馬の相馬原駐屯地祭で実際に手に取った事があるのですが第一印象は「クソ重い」でした。家に帰って調べると9mm機関拳銃の重量は2.8kgでした。
MP5も同じくらいの重量ですが全体のバランスが違うと思います。
他にもいろいろと調べて分かったのですが、9mm機関拳銃は欠点が多いです。まず作動方式ですがオープンボルトファイアリングの為、射撃の際の振動が大きいす。次に銃身長の長さですが120mmと短く初速・命中精度の低下につながると思います。他にもショルダーストック(銃床)を装備していないので安定して射撃が出来ない。連射速度が1100発/分(陸自型)と非常に高速でコントロールが難しい。訳の分からないデザインの消炎器(フラッシュサプレッサー)の為、反動抑制効果が期待できない。左利きに対し使いづらいデザイン。照準器(サイト)の調整が出来ない。単価が高いなどです。
何かと欠点ばかり強調しましたが、長所が無い訳ではありません。銃身冷却効果が高い。金属製フレームなので丈夫(タフ)。ウージーシリーズとマガジンの互換性アリなどです。
ちなみに個人的には「ステアーTMP」あたりを装備してくれれば嬉しかったです。(理想はFN社のP90ですが弾薬が特殊なので・・・)
マーフィー
- >10
現役自衛隊員で銃器を扱いなれてる「はいどーも」さんに触った事があるかとは(笑)。
?
- さて、補足します。
>7.撃ち比べが出来るものがありますから。某口径重機関銃とか・・・
>9.ライセンスの某口径重機関銃より、供与された物の方が調子がいい
銃齢不明ですが例えば、国産品:新造品で慣らしがそこそこ。 対し、供与品:使い古しで慣らし済。
の差であると思いますが、いかがでしょう。 銃火器も機械です。
一般論として・・・
反動利用方式の銃(拳銃含む)は、弾薬良否や弾薬メーカー相違による作動面での性能影響が出にくい物です。
逆に、吹き戻し式、ガス圧利用式、遅延式は作動面に性能影響が出やすい物です。
>9.使っている弾薬が同じ国産で、調子の善し悪しが生じるとなると、原因は、銃に起因すると思います。
ではその逆、銃がライセンス国産でも、オリジナル製でもどちらでもよいですが、同一銃で国産弾薬と輸入弾薬を
撃ち較べたらどうなるか? 経験・実験しているのか?です。
結果・・・国産弾薬では、色々な意味で 「ありゃー!!」となるでしょう。
よって 極東某国新小銃89は、国産弾薬使用が至上命令ですから、緩衝撃ガス圧利用式としています。
以下、本題:ライセンス品どうのこうの から、やや脱戦しますが
>5.自衛隊は独自の基準の弾薬を製造、使用していると聞いた事があります。
ヨーロッパ各国も、NATO弾薬規格内で自国に合った弾薬を開発採用してますし、フランス、スイス 等、
驚くなかれ米国 M855A1 5.56mm弾も、5.56mm弾薬に、NATO規格マーク ○に+(島津マーク)がついてませんよ。
正規のNATO 5.56mm弾ではないという事です。
しかし、極東某国とは比較にならない銃と弾薬の歴史、経験ノウハウでちゃんとした物を作っているのでしょう。
>8.関連過去ログ
やばいデーターを色々出してしまっていた。 全部忘れてね。
>10.9mm機関拳銃のお話
かなりの推測と偏見が入っているかと思いますが、元々、短機関銃とは称していません。
制式名称は「機関けん銃」です。 単純な言葉のあやではありません。
その辺を考慮して考えましょう。
以上、一般人の私的見解??でした。
〜?誉
- 最近この質問コーナーに参加し始めたばかりだったので、「はいどーも」さんが現役自衛隊員とは知りませんでした。
大変失礼しました。
マーフィー
- >13
気にする必要ありません。
現役と言っても、機関拳銃「触った事」ある者の方が圧倒的に少ない筈です。(実物を見た事もない隊員も半数以上でしょう)
自分の部隊には配備されていますので、当然操作した事があります。MP5などは操作した事はありませんが、その構造から機関拳銃よりもバランスが悪いと判断できます。(このバランスの判断とは、片手撃ちが容易かどうかです)
射撃はどうだったかをお話したいところですが、指揮官用の装備ですので自分は実射する事が出来ません。
>〜?誉氏
以前から、弾薬云々のレスを見ますが、そうすると弾薬メーカーがショボイという事なのでしょうか?銃身とかならそのノウハウの重要性は判りますが、弾薬はそんなにノウハウ必要な物なんでしょうか?以前、銃の専門紙で5.56mmの試し射ちで、米国製のものと、中国製のものとでの比較試験があったと記憶しています。
その記事を見たときは、取りあえずコピーしました製品と純正との違いなんだろうなと思っていました。日本製はその中国製よりも劣ると言う事なんでしょうか?
そうすると、そのトンデモ弾薬を十分な命中率で射撃する事が出来る国産銃は「優秀である」という事なのでしょうか?
残念ながら、自分は国産銃及び国産弾薬での射撃経験が殆どですので。(1回だけ海兵隊のM60機関銃を腰撃ちさせてもらった事ありますが、62式機関銃は三脚仕様での射撃しか経験ないので比べ様がない。)
自分の経験では、国産弾薬のロット毎の大きな偏差は経験していませんし(射撃ヘタなんで判らないだけかもしれませんが)、64式小銃が良くジャムると言う事も弾薬がらみではありません。弾倉不良が主要因ですね。
悪名高き74式車載銃ですら、取り扱い(特に中古リンクの使用)に注意をすれば作動に問題を感じた事はありません。
なお、ライセンス某重機関銃は、正にぶっ壊れると言う代物でして、特有ロットの物だったのかもしれません。
はいどーも
- CCVに付いてくる国産12.7mmは調子が悪いです。
射撃をする度ピンが折れたりバネが折れたり・・・
乙類の輸入M2はあまり壊れません。
何ででしょうね?
見た目は国産の方がきれいなんですが。
KOBA−P
- >14.はいどーも さん 御丁寧なレスに恐縮です。
私から可能な範囲でレスします。
>.トンデモ弾薬を十分な命中率で射撃する事が出来る国産銃は「優秀である」という事なのでしょうか?
一般軍用としては十分かもしれませんが(スペック内)、「優秀である」とは断言しない方が・・・・
是非、ヨーロッパ製弾薬にて国産弾と撃ち較べてみてほしいですね。
さて、軍用ではありませんが話題を1つ。
近年、極東某国公安もMP5を1,000丁以上輸入装備(各県警に配備)した事は極東国民全員に周知ですが、
その使用弾は何処製? と疑問に思いませんか。
愛国心に燃える(筈)国家大組織が、国産弾薬使用・至上命令になっていない事が現実であり、
次A隊御用達某A社製国産弾薬には目もくれず、ほとんど欧州製弾薬を輸入・使用しているのが現実でしょう。
(たまに米国製もあるかも知れません)
第一に安定作動、第二に命中精度、第三にコスト 等の諸理由からだと推定します。
>.MP5などは操作した事はありませんが、その構造から機関拳銃よりもバランスが悪いと判断できます。(このバランスの判断とは、片手撃ちが容易かどうかです)
私は多少、両者を操作した経験(フルオート実射含)がありますが、基本概念は・・・
「機関けん銃は、けん銃だから片手操作・射撃を主に考慮され、MP5は短機関銃だから両手保持による射撃のみを
考慮すればよい。」という事になります。
又、片手撃ち銃と両手保持銃では、有効射程(距離&命中精度)の要求スペックも相違して来るのは当然です。
だからサイトの凝りようも違ってくるでしよう。
と屁理屈は言っても、機関けん銃も、結局フォワードグリップが必要になってきた事は現物を見れば明解です。
>.ライセンス某重機関銃の件
>15.国産12.7mmは調子が悪いです。・・・乙類の輸入M2はあまり壊れません。
う〜ん・・・・国産と輸入の比較。 この輸入はFN社製という意味ではないでしよう。
国産: ベルギーFN社図面による、S重機で製造。
米製: 米陸軍オーディナンス図面による、主にサコー社で製造。
製造図面による差異が有るのかも知れませんね。 米軍の改修・改良・モディファイスピードは凄いですからね。
以上 私見大ホラ・レスでした。 全部嘘です。忘れましょう。
〜?誉