＞．よく考えると妙です。
私はその冒険小説は知りませんが、小説なんだから「よく考えると妙」なところが色々あっても、
フィクション読み物として面白ければよいでしょう。

さて現実・・・
設定が「第二次世界大戦を背景」と言う事ですので、「特殊な狙撃銃」がライフル銃（小銃弾使用）でしたら、
鉛剥き出しの弾丸という物は、まず考えられません。
戦時国際法がどうのこうのではなく、既に第二次世界大戦頃のライフル銃は数百ｍ／ｓ高初速の為、
鉛裸の弾丸では急激な旋転起動力に耐えられないからです。
発射薬ガスにより弾丸が前進を始め銃腔内螺旋溝により、所要の旋動を弾丸に与え様としても、鉛裸の強度・硬度では、
滑ってしまったり、弾丸側面部が引き千切れてしまいます。
ライフル銃弾丸が鉛剥き出しで間に合ったのは、初速４〜５００ｍ／ｓ程度、時代にして、幕末から明治初期迄の銃です。
つまり無煙火薬発明と同時にライフル銃弾の初速が一気に上がった事と鉛剥き出しの弾丸が廃れ、
銅被甲弾（ジャケット弾）が開発運用されて行く事は密接に関係しています。
ちなみに、初めて被甲弾を採用したのは、スイス　シュミットﾙビンＭ１８８９
ライフルであったと思います。
　（仏での無煙火薬の発明時期とほぼ同時期ですね。）

という事で、ＷＷI＆II　そして今日迄、高初速ライフル銃（まともな、ライフル銃や猟銃と言い換えても可）は、
弾丸先端は鉛露出しようとも、弾丸側面はジャケットされた弾薬を使用するものです。
鉛剥き出しの弾丸は音速以下の拳銃弾のみでしか考えられません。

特殊例として、散弾銃・スラグ弾使用の場合や、スモールボア射撃銃・２２ＬＲ鉛弾使用（初速は音速以下）における
「鉛づまり」「対処」「手入れ」に関しては、実銃所有の方々のフォローを待ちましょう。
ついでに銃腔内銅付着対処（除銅）についても！！！　
過去ＡｎｓＱに、本件と似た質問・回答が有ったですよね。

軌跡の発動機？誉

22ＬＲのスモールボア射撃銃の「特殊例」ですが（笑）、
射撃終了後に毎回銃身内部の清掃をおこないます。
（発射数は多くても200発くらいです）
円筒形のフェルトに溶剤系の洗浄剤を染み込ませて棒で銃口から押し込んでやるだけですが。
これの主目的は「火薬カスの除去」なのですが、線条に付着した鉛程度なら
一緒に掃除できるでしょう。（使用済みのフェルトを見ると鉛の付着した痕が
ありますので）
ちなみに4.5ミリ径エアライフルの場合、同様のフェルト（クリーニング弾と通称）
を発射して銃身内部を清掃します。

学生射撃は10年使ってる銃が当たり前の世界ですが、手入れをしている限り
銃身の鉛詰りで競技に支障が出るほど命中率が下がったという話は
聞いた事がないです。
gogatee

私その本もってます。つーか猛烈なファンです。
非常に高性能というところを補足しますと、亜音速で有効射程が４００Ｍ、
撃たれる側には音が聞こえないというしろものでして。
普通に考えたら無理なんですが、作中ではライフリングの喰いつきがいい
鉛が完全に剥き出した弾を使って銃身の中で猛烈な回転をかけ、射程と命中精度の
確保をおこなっておりました。（ちなみにベースはｓｔｇ４４、最初の世代の赤外線スコープつきでそれが主な謎として物語が進みます。）
ｓｔｇ４４

＞短時間で大量に撃つ事がないのでこまめに手入れするだけで十分だったのでしょうか？

それで十分だと思いますよ。弾をばらまく時代にはもうメタルジャケットでしょうし、仮にその小説の銃にしても、狙撃なのですから大量に撃つという行為は矛盾すると思います。

kei

ガス圧利用のstg44で鉛ムクの弾丸を撃つとガスポートが詰まって作動しなくなると思いますが、そのあたりの翻訳ミスという可能性はないでしょうか？
Tadokoro