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手榴弾に関し質問致します。 映画プライベートライアンを見てふと思ったのですが着発信管タイプの手榴弾は何故廃れていったのでしょう? イタリア軍でも赤い悪魔と酷評されていますが信管の確実な作動が見込めれば時限信管タイプの手榴弾が持つ問題(投擲するタイミングが早ければ投げ返される、遅ければ投擲した側が被害を受ける)を解決出来ると思うのですが如何でしょう? 伊号 |
- 着発信管は信管が何らかの衝撃(殆どが衝突)を受ける事によって作動するんですよね。
砲弾や擲弾は最低でも弾速が200m/秒位なはずです。
それに対して、投擲では野球のボールですら160km/時(約44m/秒)が精一杯です。
となると投擲では砲撃よりも小さな衝撃で信管が作動しないといけないですよね。
その為には砲弾等と比べてより敏感に作動する信管が必要です。
敏感すぎる信管は、ちょっとした衝撃で作動するわけですから
例えば手榴弾のピンを抜いて投擲する時にうっかり手元に落としたら、その人は即死です。
ならば、信管の作動を鈍くしたならどうなるでしょう。
投擲後に落下した場所が硬い地面でなくて深い芝生や毛布、水中だったりしたら信管が作動しないかもしれません。
(砲弾や爆弾で不発弾が出るのと同じ)
私はそんなあやふやなものを実状況下で使いたくありません。
それにひきかえ時限信管ならば投擲のタイミングを変えるだけで多様な使い方が出来たり、
気象や地形に左右されずに安定して使用できます。
何より手榴弾のピンを抜いて投擲する時にうっかり手元に落としても何とかする余地があります。
早い話が、いかに作動が確実だろうと作動衝撃の度合いがあやふやな着発信管の方が
時限信管よりも扱いにくいという事が原因だと思います。
使い放題モバイラー
- イタリアでなぜ酷評されたかと言いますと、狭い壕内からまた市街戦の時、
投げるとき、
手榴弾を持った手を振り上げたときに人に当たったり、後ろの壁に当たったりして
破裂する事故が多かったためです。
イタリアでは、そういった安全性に問題があったため、廃止にいたりました。
マサ