2209 |
昔、ベトナム戦争の頃、ゲリラが対アメリカ軍用にスズメバチのトラップというのを仕掛けたと聞いたのですが、 1、実際にあったことなのでしょうか? 2、普通、長袖長ズボンに手袋の軍服でさされる所なんてあるのでしょうか? 3、基本的に戦場で毒虫にやられた場合の応急処置はどうするのでしょうか? ホーク |
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服の上からでも、刺される事はあります。
十万石饅頭
- 2:
ベトナムのハチも同じかどうかはわかりませんが、日本のスズメバチには黒いものを襲う習性があります。
したがって、頭部、目玉、黒っぽい服を着ている部分等を刺されることが多いと聞きます。
れん太
- ベトナム戦争でゲリラが仕掛けたブービートラップは多種類ありますが、スズメバチのトラップは聞いたことがありません。私が知らないだけかもしれませんが。
なお、ベトナム戦争では殆どの兵士が腕まくりをしています。腕まくりをしてない兵士は極少数です。中には戦闘服の袖を切りおとす改造をしている兵士もいます。
手袋についても特殊部隊で無い限り、使用することは稀です。ベトナム戦争での一般兵士の手袋使用率は、ほぼ0といってもいいほどです。
BN-2
- 今手元にないんで仔細を確認できないんですが、
リデル・ハートの「第一次世界大戦」に、
アフリカの植民地でハチを使ってドイツ軍を撃退した
イギリスの将軍が紹介されています。
スズメバチかはわかりませんが、対人戦を想定した軍隊には対抗手段がなく、
意外に強力なダメージを与えるのかも知れません
アナーキャ
- スズメバチの針はオオスズメバチで約6mm、この厚さ以下の布は貫くと思って
よいでしょう。攻撃法は刺して毒液を注入する他に、毒液の噴霧も行います。
治療は抗ヒスタミンの使用が主体になるようです。アメリカでは、特にハチ毒の
アレルギーに人のためにはアナキットなるものが存在するようです。軍関係でも持っ
ていると思って良いと思います。エピネフリンの注射と抗ヒスタミン剤のセットです。
注射付きなので、今でも日本では手に入らないでしょう。
スズメバチに興味がおありなら
「スズメバチはなぜ刺すか」(松浦誠著、北海道大学刊行会)
をお勧めします。非常に良い本だと思います。
ところで、スズメバチのトラップは仕掛ける方も危険なのですが、どうやって仕
掛けたと書いてありましたか。トラップではなく、自然のハチの巣を踏んだのでは?
む
- 西部劇時代のアメリカでの話ですが、スズメバチの巣を踏んで襲われた人間がいて、幸い逃げて家まで帰ってこれたのですが、すぐ家人がドロを作って体中に塗ったあとシーツでミイラにして寝かせる、時々水をかける、で、なんとか助かった描写がありました。すごい治療法だと思ったのですが。
まるき
- 5>ところで、スズメバチのトラップは仕掛ける方も危険なのですが、どうやって仕掛けたと書いてありましたか。トラップではなく、自然のハチの巣を踏んだのでは?
仕掛ける方法は書いてませんでしたけど、アメリカ兵が近づくと物陰に隠れていた人が吹き矢で巣を刺す仕組みだそうです。(しかしハチはやっぱり怖いですね。)
ホーク
- 訂正
北海道大学刊行会 -----> 北海道大学図書刊行会
む
- >5
余談。
>今でも日本では手に入らないでしょう。
アレルギー系の専門医を経由すれば、手に入るようになりつつあるようです。
ハチでアナフィラキシーになったことがあるので熱望しています。
ベトナムあたりにいそうでおっかないっぽいのは Vespa sorror ですが、オオスズメバチの類。日本に産するオオスズメバチと同じなら、巣は地下。
と、吹き矢で・・・は別の種類かもしれません。と、必ずしも攻撃的とは限りませんし、防衛する範囲もオオスズメバチのように広くはない可能性も。
実際のダメージよりも、「わっ、ハチだ」という心理的な圧迫を狙ったものかもしれません。
はたの