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軍服も装備と考えました。恐縮ですがここで質問させてください。 現在では洗濯・クリーニングの技術が発達していますが、昔、殊に軍服が華美になったナポレオン時代などでは、軍服、金銀のモールも多い軍服のメンテナンスはどうしていたのでしょう? 兵卒には閲兵があったでしょうし、士官などは社交も今現在以上にあったと思います。なにかご存知でしたらご教授ください。 まるき |
- ビジュアル博物館「戦争」でボタン磨き用の板が紹介されてました。(真ん中にスリットがあり、先端の大きな穴からボタンを差し込んで、スリットに滑らせて磨く)
ボタンを外さずに磨けるそうです。(今でもあるのかな?)
みどり
- 小説ですが、
セシル・スコット・フォレスターの代表作「海の男/ホーンブロワー」シリーズに軍服の手入れや着こなし方に関する描写が登場します。
フランス革命後の混乱期にイギリス海軍に士官候補生として入隊した少年が提督まで出世していく物語で、イギリスの国民的文学作品でもあります。
ちょうどナポレオンの時代ですし、主人公は平民出の海軍士官ですから、一張羅の軍服をどう着飾って貴族や上官の前に出るかで苦心する場面があります。ご一読いただければ、少なくとも雰囲気は十分味わえると思います。
おうる
- ナポレオン戦争当時の軍服、あの燕尾服スタイルの上着は、ウールで出来ていました。
その為、洗うと縮みがひどい為(裏地やレースが付いてい型崩れもしやすい)、単にブラッシングだけでした。
それでも落ちないヨゴレは、ぬれたスポンジで丹念に拭く位でした。
シャツやズボンなどは、無地の綿や麻で出来ていたので、その都度、丸洗いが出来ました。上着と違い、縮みが目立ちにくい部分でもあります。
それでも白地なだけにヨゴレが落ちにくいので、そんなときは、白いチョークのような石があって
それを上からこすり付けて、目立たないようにしていました。
将校は、軍服をはじめ剣や馬など支給ではなく、仕立てたり買ったりしていたので
汚れた場合でもオーダーすることが出来ました。
つまり、落ちないヨゴレの所をシミ抜きや部分染めしたり、その部分を全部付け替えたり出来ました。
汚れたら困るようなシャコ帽や羽毛などは、行軍中、カバーをかけたりしています。
金属部分のサビは、レンガの粉に油を混ぜた物で磨いたりしました。
マサ
- 関係ないかも知れませんが
>3.の「ナポレオン戦争当時の軍服、あの燕尾服スタイルの上着は、ウールで出来ていました。」を見て思い出しました。
海外植民地経営の安定化や産業革命までは基本的に綿・麻・絹といった「洗える」繊維は当時高級品だったので、一般庶民(当然、下級の将兵も)は着用する下着もウールでした。どうせ、洗えないので3〜4日は着っぱなし(文字通り)というのが中世ヨーロッパの常識でした。
(ただし、騎士等が甲冑の下に着用する肌着は、昔から絹製が普通だったそうです。)
おうる