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2189 成型炸薬の起源はいつごろなのですか?

  1.  手元の資料では、成型炸薬の原理であるモンロー効果(爆薬に窪みを付けて鉄板上で爆発させると同様な窪みが鉄板に付く・・・でよかったかな?)が発見されたのは1888年とのことです。米アナポリス海軍兵学校の教授だったC・E・モンローが見つけた原理ですが当時は注目されず、第1次大戦末期にドイツのエイゴン・ノイマンがこれに注目して軍用爆薬に応用する研究を行ったそうです。モンロー・ノイマン効果とも呼ばれるのはこのためのようです。
     最初に成型炸薬を実用化した国等については手元の情報不足ではっきりしないんですが、1938年にはスイスで新型爆薬と称してモンロー効果を応用した炸薬を用いた対戦車砲弾の公開実験が行われたそうです。
    ブラック・タロン

  2. ↑対戦車砲ではないんですが、ドイツが1940年5月1日にヴァンエマール要塞を攻撃した時にH15を使用したのが、史上初だと思います。
    バウアー中尉

  3. 弾道学研究会編、防衛技術協会刊の「火器弾薬技術ハンドブック」の257ページでは、
    「この効果(引用者註:成形炸薬の効果)は、功績者の名前をとってvon Forster効果(1883年に現象を発表)、
    Munroe効果(1888年に現象を発表)、
    あるいはNeumann効果(1910年代に威力の向上に寄与)とも呼ばれている。」
    とあります。
    しかしモンロー効果、ノイマン効果とはよく言いますが、フォン・フォルスター効果とは聞いたことがないですね。
    便利少尉

  4. ご回答ありがとうございます。フォン・フォルスター効果は初めて聞きました。参考になりました。



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