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日本軍の回転式拳銃、26年式拳銃(1895年あたり)と同じく英国軍の回転式拳銃、ウェブリー&スコットリボルバー拳銃(1887年あたり)の弾は両方とも鉛剥き出しだそうで、開発当初は軍用弾丸に関する規制が無かったのでよいのですが、使用弾を規制するジュネーブ国際法施行後以降もこのニ銃の弾丸には弾丸改良の形跡が見られないそうなのですが、弾丸のFMJ(フルメタルジャケット)化は行われなかったのでしょうか? また行われなかったとしたならばなぜ国際法違反にもかかわらず改良されることが無かったのでしょうか? 紅葉饅頭 |
- この質問は、先日のオフで紅葉饅頭さんと語った「古典軍用Wアクション・リボルバーの使用弾薬について」
の話題から端を発していますね。
この質問を要約すれば・・・
ジュネーブ国際法ダムダム弾使用禁止は1900年より施行されており、WWIIで2線兵器として使用されていた時点迄、
26年式及びウェブリーリボルバーの鉛裸の弾丸が、実戦でこのまま使用されていたのか、どうなんだろう?
・・・という事ですね。
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1.英国 ウェブリー・リボルバー弾薬についてちょっと調べてみました。
弾薬呼称:.455 WebleyRevolver 別名 .455 WebleyRimmed
この弾薬は、新、旧 2つのタイプが存在する事が解りました。 FMJ弾頭は、存在します。
旧:.455 WebleyRevolver MKI 硬鉛裸弾頭+黒色火薬(初期使用弾薬)
新:.455 WebleyRevolver MKII FMJ弾頭+無煙火薬(1897年開発 又、硬鉛弾頭も存在)
両者とも、その弾丸威力値→弾頭重量265グレイン(17.2g)、初速6〜700f/sに、ほとんど差は有りません。
MKIIは無煙火薬になった分、薬量が少なくなり薬莢長がMKIの22.1から19.6へと2.5mm程短くなりました。
蛇足ながら、.455 WebleyRevolver は、後年(WWI後)かなりの数が、米国民間市場に叩き売られ、
その際、薬室部小改造の上、.45ACP仕様にされました。
(.45ACP弾+ハーフムーンクリップ 或いは .45ACPリムド弾 使用)
2.帝国陸軍26年式拳銃9mm弾薬については、その仕様は下記通りですが、
薬莢長 22mm 弾薬長 30.5mm 弾薬重量 13.2g
弾頭重量 9.8g鉛鋳造(硬鉛) 初速230m/S
後年、FMJ弾頭化されたかどうかは仔細不明です。小生は、されていないと思っていますが、
帝国陸軍 軍装・装備に詳しい方のフォローを待ちましょう。
以上、内輪話、失礼しました。
軌跡の発動機?誉
- 鉛弾頭即違反という訳ではないと床井氏が語っていた
ことがありました。
変形しなければ可ということなんでしょうか。
(別の金属と合わせて合金にすれば、硬くできない
こともないような気もします。)
そう言えば軍用ショットガンなんかも鉛散弾を使用
しているのでは。
(最近は鉄製もあるかも知れませんが)
SAW
- >.2 床○氏のお話の真意は解りませんが、少々補足します。
(以下、SAWさんなら御存知かと思います。)
>.(別の金属と合わせて合金にすれば、硬くできないこともないような気もします。)
上記>1.でも表現していますが、通常銃弾用鉛は硬鉛です。
硬鉛とは、鉛に適度な強度と硬さを持たせる為に、アンチモニー(Sb)を数%混ぜてある合金です。
>.軍用ショットガンなんかも鉛散弾を使用しているのでは。(最近は鉄製もあるかも知れませんが)
少なくとも、現用・軍用ショットガンの散弾は、鉛散弾外表面に銅コーティングされた物や、
スチール製を使用していると思われます。
要は、鉛(裸や一部露出)の弾だけでなく、弾丸形状、弾丸変形含めて、非人道的・残酷な負傷をもたらす効果を持つ
銃弾の対人使用は国際法違反となるので、表向き、列強各国は国際法に抵触しない軍用新型弾丸の開発に
仕儀を削るわけです。 筈です。
(ロシア現用 5.45mmX39 (AK74用)なんか、弾丸変形が意図的で人体内でタンブリングさせ、
違反スレスレではないかと思いますが)
以上 やや本題より脱線しました。
〜?誉
- ↑最後の方で、誤字失礼しました。
誤:仕儀を削る 正:鎬を削る
〜?誉
- 遅くなりましたがありがとうございました。
紅葉饅頭