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19世紀末に米海軍で採用されたM1895(別名リー・ライフル)という短命の小銃について教えて下さい。 この銃は挿弾子を使って弾をこめる形式だったのでしょうか?それともバラでこめる形式だったのでしょうか?この点資料によって言うことが違うのです。もう一つ。この銃は実戦をくぐったのでしょうか? 「米西戦争で使われ米陸軍制式の小銃より人気があった」 と語る資料と 「実戦を経験しないまま終わった」 とする資料両方あるのですが。 浅利佐平次 |
- http://www.spanamwar.com/lee.htmに、挿弾子の写真があります。
同サイトに「結局、生産された2万丁の大部分は戦艦メインとともに沈んだ」とあるので大規模に実戦投入されたということは無かったと思います。
また、米海軍以外ではあまり好まれなかったとありました。
Tadokoro
- 余談
Tadokoroさんの後にレスが続かない様ですので、私が少しコメントします。
浅利佐平次さんの質問のポイントは、米海軍小銃M1895(別名リー・ライフル)とモーゼル小銃との比較以前に、
同時期の米陸軍基幹小銃である M1892/1896クラッグ・ライフルの独特な弾薬装填方法を御存知な上で、
質問に至ったであろうと推測します。
すなわち、元々はノルウェー陸軍大尉ヘルマン・ヨハネス・クラッグによって開発され、
1892年に米陸軍でも口径改良し採用になった(米国初の無煙火薬採用)このM1892/1896クラッグ・ライフルは
内蔵式水平固定弾倉を持ち、その弾薬装填方法は、機関部右側面のカバーを下開きにし、
横から5発の弾薬を一発づつ手込めするという、否迅速な方式でありました。
又、米西戦争ではスペイン軍モーゼル弾との威力差(弾丸エネルギー&弾道低伸性)ても撃ち負けてしまいました。
これこそ、米西戦争では4ヶ月で勝利したものの、モーゼルを代表とする連発小銃の驚異的進歩に愕然となり、
後年の傑作小銃 スプリングフィールドM1903(モーゼル亜流)の開発を決心させる事になりました。
米国陸軍は、自国・海軍M1895(リー・ライフル)がモーゼル同様のクリップ装填なるも、
ストレートプルロッキング方式実現の為の口径6mmの弱装小銃弾では、全く興味を持たなかったものと思います。
後年、海軍もスプリングフィールドM1903が開発されると、素早くM1895を生産中止し、直ぐM1903採用しています。
*M1892/1896クラッグ・ライフル機関部右側面、一発づつ手込めの画像・・・・やや小さいですが、ガマン。
http://www.gunsandammomag.com/long_guns/1896_krag/
余談が長くなり失礼しました。
軌跡の発動機?誉