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2140 すいません、火縄銃やフリントロック銃は雨や風でも発射できたのでしょうか?
「今日は天気が悪いから戦争は中止だな」とかあったのでしょうか?

前装銃は弾丸を込めるときに銃口を上に向けるから雨が入り放題ですね。
そういえば、「もののけ姫」では鉄砲隊?は傘を持参してましたな。


あさ

  1. フリントロックはどうだか知らないのですが、戦国時代の火縄銃では
    雨天用の火縄、火皿や火縄の部分を覆う雨よけなど、雨天に対する備えはしっかりしていたようです。
    まぐまぐマグロ

  2.  日本の火縄銃では雨対策グッズが多く残っていますが、実際に雨を防ぎきるのは難しく、どう頑張っても徐々に湿っていき、数発(10発に満たない)で発砲不能になるそうです(随分前にNHKが番組の中で実験してました)。
     また、仮に城等の建造物の中から撃ったとしても、豪雨の中では視界が利かないので有効性は落ちます。
     特に戦国時代の火縄銃は、直接的な殺傷力よりも音と発砲煙による心理的効果の方が大きかったと言われるので、音も伝わりにくく煙も見えにくい雨天下では、その効果は半減したことでしょう。

     装薬に着火する確実性では、フリントロックは火縄銃より劣ります。
     海戦モノの小説の中にも、フリントロック銃の火薬が湿って発砲できなくならないように頻繁に装填しなおす(晴天時)描写が見受けられるので、割と致命的な問題だったのではないでしょうか。

     ただ、鉄砲隊だけで軍が編成されていたわけではないので、単純に「雨だから鉄砲が撃てないので戦争中止」という事にはなりません。雨天でも軍として戦闘自体は可能です。
     しかし、天候条件は戦闘の趨勢に影響を及ぼしますし、極端な荒天下では鉄砲隊でなくても戦闘不能になりますから、鉄砲がなくても作戦指揮者は天候を考慮します。
    おうる

  3.  記憶モードなので、半ゴミと思ってください。

     戊辰戦争で、仙台藩(?)の鉄砲隊が火縄銃を未だに装備していたそうです。薩長側が侵攻してきたとき、藩境付近で迎撃を試みましたが、雨天の中での戦闘となったため、火縄銃がすぐに射撃不能となり、薩長側に一方的に射撃を受けて混乱、敗走した戦闘がありました。
    山家

  4. 直接の解答とはいえませんが、陸上での戦闘は、ナポレオン戦争の後くらい
    までは、双方が相談し場所、日時など打ち合わせる事はよくあり、
    天候の良し悪しについても、冬や雨天は常識的慣例として避けています。
    また冬に戦闘をしないとの理由は、馬などに食料が確保できない事が、
    大きな原因でした。

    マサ

  5.  黒色火薬は木炭の含有量が多く確かに湿気に弱いです。
     しかし、ワーテルローの戦いは断続的に降り注ぐ雨の中の砲撃戦で始まってい
    ますし、文久三年(1863年)の薩英戦争は嵐の中で双方ずぶ濡れになりなが
    ら射ち合いました、有名な上野の彰義隊とのドンパチも大雨の中です。
     ほかにもこういった実例は多いようです。
     つまり、何とか技術的手段でクリアして雨中での戦闘をこなしている訳です。
     「雨が降ったら鉄砲が駄目」ってのは古記録の完全な無視でして、古人は雨の
    問題をクリアする為に営々と軍事技術を築き上げてきた訳なんですよ。
     でなかったら、雨中での砲撃戦や銃撃戦は成立しませんから。
    ooi

  6. 日本の合戦(野戦の場合ですが)では、鉄砲が使われるのは開始直後だけで、その後は乱戦になってしまうことが多かったのです
    こんな状況では火縄銃の弾を込めている暇なんてありませんでしたから、数発で撃てなくなってしまうような覆いでもよかったのでしょうね
    鍋嶌

  7. >ooi
    ワーテルローなどナポレオン戦争の後ぐらいまで、大砲の射撃は、
    防水性に関しては、十分考慮された物と成っています。
    装薬バッグのみならず、点火薬も直接流し込まず、導火線のような
    水に強い物を使っていましたし、点火用の種火も葦の茎で作った
    差し詰め、花火の様に火が出るものでもって点火していました。
    ですから、砲撃は、十分可能でした。
    あささんの言われましたフリントロック式の小銃に限定して
    考えますと、直接点銃口や火皿へ火薬を注いでいた訳ですから
    雨量によっては、やはり無理だったのではないでしょうか?!
    また、幕末の小銃もパーカッション式は一般的でしたから
    そうなると十分可能か思います。
    いずれにしても、想像の域を出ませんけれどね。

    マサ

  8. >いずれにしても、想像の域を出ませんけれどね。

     幕末の小銃は雨中での銃撃戦も可能でした、さっきも書いた通り、上野で銃撃
    戦が行なわれた事がそれを示しています、砲も動員されてますしね。
     無論、対策を何ら行なってない訳じゃないでしょう(と言うかむしろ防水対策
    は必須ですわな)、でも雨中で使用できると言う点では想像の域どころか、事実
    であると言えます、と言うか技術的手段に防水が含まれる事は当然の話なんです
    けどね。

     で、雨中でも火縄銃等銃を使う事は不可能じゃないし、雨だからって戦争止め
    るわけでもないと、ここまで書かなあかん訳でしょうか。

     で、火縄銃演武をしている人のコメントより引用。

    例えば雨が降ると火縄銃が撃てないと言う事について、「準備さえしておけば奇
    襲でもないかぎり、濡れたらいけないところを油紙で包んだりして防水はいかよ
    うにもできる。現に我々も雨中で鉄砲演武を何度もやっているから、その説は正
    しいとはいえない。」
    ooi


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