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40mm砲弾(弾重0.9kg,速度800m/sec)が飛ぶ場合、人間が耐えられない衝撃波が発生するという文書を読み、その計算根拠も見た記憶があるのですが、どなかご存知あませかんか? 吉貝 |
- 直接的な回答ではないのですが、簡単に計算してみますと・・・。
40mm砲弾、弾量0.9kg、初速800m/secが、距離1000mを飛翔して、
存速が750m/secまで低下したものとします。
飛翔の際に消費されたエネルギーがすべて、衝撃波として放出
されたとしてそのエネルギー量は、
(0.5*0.9*800^2)-(0.5*0.9*750^2)=34875 [J]
1000m飛翔ということなんで、これを座った状態の人間の長さ1m単位
にしますと
34875/1000=34.875 [J]
このエネルギーがすべて、人間に伝達されるとします。
比較として、.22ショートの砲口での運動エネルギーが、96 [J]ですから、
これの約1/3ですね。
実際は、砲弾が飛翔の際に失うエネルギーが、すべて衝撃波の形で消費
されるわけではありませんし、衝撃波は距離が離れるにつれて減衰して
いきますので、これほどのエネルギーが人体にかかることはないかと。
ということで、基本的に「都市伝説」というのが正解だと思います。
いちのへ
- 自己フォローします。
衝撃波は弾道を中心として放射状に伝播しますので、人体に衝突する際の
エネルギー密度はさらに低いことになります。
ということで、銃弾と比較するのは、全く適切ではないかもしれません(苦笑)。
いちのへ
- 便乗質問なのですが
よく漫画や映画などで耳元を弾丸がかすめる描写がありますが
実際には鼓膜が破れたりとかはしないのでしょうか?
普通に考えると音速を軽く超えるものが耳元をかすめたら
なにかしらの影響はあるような気がするのですが・・・
カズヤ
- えーとね。この手のモノの人体に対して(もっと具体的には物理現象を支配する)支配的なのは動圧ではなく、静圧です。幾ら動圧が高くても、維持時間が短ければ物理的な作用は非常に小さいのです。なお、静圧と動圧の違いは「ピトー管」で調べれば概念程度はすぐにわかるでしょう。
sorya